思い出を買い戻した話

 4月に京都へ出かけた際、国際漫画ミュージアムで懐かしい絵本が販売されているのを見つけました。
 旅行中の身で荷物になり買えないので、帰宅後知っている本屋さんを探してみてもまったく見つからず、今週になってようやくAmazonで購入しました。

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じごくのそうべえ(田島 征彦)

 手に入れたのは、じごくのそうべえ(田島 征彦作)という絵本です。

 園児時代、初めて読んだ時の衝撃は凄まじいものでした。
 当時、本なんか大嫌いだった私が朗読会の後に、
「お願いだからコレを買ってくれ!」
 と母親に絵本をねだったのはたった2冊。
 この『じごくのそうべえ』と、アンパンマンシリーズでおむすびまんが初めて登場した絵本だけです。
 
 その後そうべえはしばらく大事に読んでいたものの、小学校卒業時位に捨ててしまい、この年になってまた再開したというわけなのでございます。
 
 肝心の内容は大人になって読むと色々と気づかされる物語……ではありません。
 泣けません。
 教訓にもなりません。
 哲学もありません。

 強いてこの本の魅力を挙げると『笑い』ですね。
 元々大阪の落語「地獄八景」を子供向けに絵本にしたものなので、ひたすら笑いが続きます。
(親戚一同東京生まれな私にとって、大阪弁を生まれて初めて聞いたのはこの絵本かも?)

 軽業師(綱渡りなどをする、現代で言うサーカス団員さん)であるそうべえは、ある日綱から落ちて死にます。
 医者や歯科医、祈祷師など、同時期に死んだ人達3人と知り合い閻魔様の所へ向かうも、
「今日は忙しくて疲れているから裁くのが面倒だ。おまえら4人は地獄行き、あとの連中は極楽へ行け!」
 というテキトーな対応で地獄へ落されるわけですが…というお話です。

 今読んでもやっぱり面白く、というか大人になった分だけ、最後のオチの部分まで面白かったです。
 当時(4歳だか5歳位かな?)はオチの面白さ以前に、落語というものがわかりませんでしたからね。

 最近の研究では、人は子供の頃に思い出に残った事が大人になってからの人間性につながるらしいと言われています。
 となると、このブログが比較的笑いの方面に運営されているのも、ひょっとするとこの絵本が原因(?)なのかもしれませんねえ。

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[ 2014/10/16 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(2)