梵天丸もかくありたい

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 すっかり書くのが遅れてしまった、大河ドラマ『独眼竜政宗』を観たお話です。
 旅行前に観なければいけなかったのと、完全版の1巻と2巻が貸出し中だったので総集編での視聴とはいえ、今まで観た大河ドラマの中でもトップクラスの面白さでした。
 当時の平均視聴率は大河史最高記録の39%。
 先週、2/8の大河ドラマ『花燃ゆ』の平均視聴率が13%だそうなので、トリプルスコアとなるわけです。

 まだ知名度が低かった渡辺謙さんを主役の伊達政宗に起用し、父親の輝宗を北大路欣也さん、母親役の義姫を岩下志麻さん、片腕役の片倉小十郎を西郷輝彦さん、家来の鬼庭左月をいかりや長介さん。
 興味深いキャスティングとしてはライバル大内定綱役に、天空の城ラピュタでお馴染みの寺田農さんを。
 そして豊臣秀吉役には勝新太郎さんという、まさに錚々たるメンバーと言った顔ぶれ。
 もうこういう豪華な大河ドラマは観られないでしょうね。

 勝新太郎さん演じる秀吉は、今までの大河の中でもっとも迫力と威厳のある豊臣秀吉でした。
 逆に言うと、多分信長の部下時代の秀吉役を演じるには難しいタイプです。
 ですので、太閤殿下以降のの秀吉役として勝さんを選ぶのは大正解だったと思います。
 どちらかと言うと、太閤殿下より極道の親分的な貫禄が・・・。 

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 ドラマでは幼少時代の政宗が生まれて初めて不動明王像を見て、
「梵天丸もかくありたい。」
 と言ったのが当時の流行語となり、松島のみちのく伊達政宗歴史館でもその場面が採用されています。
 博物館の展示内容に影響するまで、ヒットしたのですね。

 反対にこのドラマで割を食ったのが敵役の最上家、今でいう山形の方々です。
 調略活動に優れた戦国武将と言う役割で、最上家はすっかり悪役にされてしまいました。
 最上家の悲劇は、江戸時代にお家騒動で大名から旗本に落とされて、当時の資料の多くを失ってしまった事。
 現代において最上家の資料は、多くを伊達家の物に頼らなければなりません。
 当然、伊達家が自分たちを下げてまで最上家を評価する事などありえないわけで。
 このあたりは山形出身の歴史小説家が出る事を願うばかりでしょうか。



 それにしても大河ドラマにおける岩下志麻さんの弟贔屓フラグはスゴイです。
 この作品では自分が産んだ二人の子供、政宗と竺丸(小次郎)のうち、弟の竺丸を溺愛。
「殿は何故竺丸に家督を譲ろうとなさらぬのか?」
 的に夫の輝宗に言い寄り、政宗に毒殺を企て、結局その責任は竺丸が死をもって償う事になります。
 
 で、岩下さんはその後の大河ドラマ『葵三代』でも江役として、自分が産んだ二人の子供のうち、兄の家光ではなく弟の忠長を贔屓。
「大御所様はなぜ家光を三代将軍になさるのか?」
 と夫の秀忠に言い寄り、結局将軍に選ばれなかった忠長は奇行を繰り返し罰せられ、配流先で自刃します。

 これは弟贔屓と言うより、弟殺しのフラグなのでしょうかね?
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[ 2015/02/15 19:10 ] 日記 | TB(0) | CM(0)