駆逐艦「五月雨」出撃す -ソロモン海の火柱-

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駆逐艦「五月雨」出撃す -ソロモン海の火柱-(須藤 幸助)

 旅行前に読んだ本を紹介。

 白露型駆逐艦「五月雨」の搭乗員だった須藤さんが、五月雨で過ごした日々を綴った作品です。
 当時の日記をベースにしているので資料としても貴重ですし、水雷科の伝令係で指令室にいた事もあり艦内の事情がとても詳細に書かれています。
 とりわけ興味深かったのは、作者である須藤さんの人を見る目。
 確かに戦争と言う非日常の世界ですが、尊敬する上司感などは、現代に生きる我々とあまり変わらないように思えます。
 おそらく平和な時代のサラリーマンであっても、上司に求められる要素は近いものがあるでしょう

 昨年の9月に呉で2代目さみだれに乗せてもらって以降、初代五月雨に興味があったので、乗組員の方の著作が読めて何よりでした。

 以下、余談です。

 ゲーム「艦隊これくしょん」に登場する五月雨は、
「もう、ドジッ娘なんて言わせませんから!」
 って言うのですけど、この本読んでその理由がわかりましたよ。

「砲撃戦の時、間違えて味方の戦艦比叡に砲撃した。あちらも怒って砲撃してきた。」
「海面に煙が上がっていたのだか気にしなかった。しばらくしたら夕張が潜水艦に沈められたという話を聞いた。」

 潜水艦は誰もいない時にディーゼルエンジンで水上を進み、潜水する際はエンジンを電力に切り替えて潜航します。 
 つまり海面の煙は敵の潜水艦がディーゼルエンジンで進んでいたから見えた現象なのですけれども、何故か何もしないで済ませているのです。

 結局こんなドジっ娘ならぬドジっ艦の五月雨は、最後見張員が浅瀬ですよと連呼しているのにもかかわらず、艦長以下全員が別の方面によそ見をしていた結果、浅瀬に乗り上げ座礁。そのまま廃艦になりました。なんともまあ・・・。
 

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[ 2015/04/22 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)