MRE No.17 レーション実食記(支店再掲)

 今日の日記は支店4月22日更新分の再掲となります。
 個人的に興味深いレポートだったのでこちらのお客さんにも読んでいただきたいのと。

 ・・・・・・1個1500円の調達価格の元を取らねばならないのと。

 日頃から支店にもお越し下さるお客様には何卒ご了承くださいませ。




 2011年に発生した東日本大震災、そして今月14日に発生した熊本地震。
 どちらも、日頃稼働している物流システムが途絶え、どこの避難所でも物資が不足する事態となりました。

 とりわけ食糧不足が深刻で、日頃便利に使用しているカップラーメンですら、水が無くて作れないというケースも多いとか。
 こういう場合に活躍するのは、日本であれば自衛隊員さんによる食糧支援。
 炊き出しなどはもちろん、そのまま食べられる戦闘糧食(ミリメシ、缶メシ、パックメシとも言われます)が配られる事もあるそうです。

 当店でもこれら戦闘糧食に触れてみようと思って調べたところ、基本的にこれらは自衛隊が国税で調達するもので一般人では手に入らない事がわかり、今回はアメリカ軍が採用しているMREを入手致しました。

2016042501.jpg
MRE(Meal, Ready-to-Eat)

 MRE、「Meal, Ready-to-Eat」の略称で、簡単に言えば即時摂取できる食事という意味でしょうか。 
 アメリカ軍が採用している軍用食(レーション)なので味やメニューの他にも、一定の高い所から落としても破損しないとか、長期間の保存に耐えうるとか、様々な条件をクリアしているそうです、
 またアメリカが海外で難民の支援をする際にも配布される事もあるので、英語がわからない方にも食べられるようにイラストなども多用されています。
 確かにパラシュート投下された食糧を爆弾などと勘違いされてしまっては、せっかくの支援も無駄になってしまいますからね。

 今回入手したMREはその中のNo.17、Pork Sausage Patty, Maple Flavored。
 特に飲食についてのタブーが無い方用に作られているメニューです。
(菜食主義の生活を送っている方用のメニューもあるのが、アメリカらしいですね。)
 主なメニューは下記の通りです。

・ポークソーセージパティ
・クラッカー(with チーズスプレッド)
・ミックスナッツ
・マフィン(with シロップ)

 
 何分英語がわかりませんので、食べ方や組み合わせに間違いがありそうですが・・・ともかく開封してみましょうか。

2016042502.jpg
MRE No.17 Pork Sausage Patty, Maple Flavored

 1つの袋にズラリと詰め込まれていますね。
 左上から、ポークソーセージパティ、スプーン、クラッカー、マフィン、チーズスプレッド、シロップ、ミックスナッツ。
 左下にあるのはポークソーセージに使用する加熱ヒーター(今回は使いませんでした)とアクセサリーキットです。

2016042503.jpg
アクセサリーキット

 アクセサリーキットには、インスタントコーヒー、コーヒー用クリーム、ウェットティッシュ、オレンジフレーバー(ジュースの素)、砂糖、塩、マッチ、紙ナプキン、ガムが入っています。

 ・・・・・・食後に食べたガムは生八ッ橋味のハミガキ粉を噛んでいるような感覚でした。

2016042504.jpg

 アイテムひとつとってもどれも非常に機能的に設計されているな、というのが第一印象です。
 このポークソーセージは箱に入っている時には加熱用ヒーターで温められ、この写真のように箱から出すと、袋を切るだけで齧って食べられます。今回はレポートなので紙皿に移してますが、基本的にどれも袋のまま食べる事が出来るので、付属しているスプーンはコーヒーを混ぜる位にしか使用しないでしょう。
 フレーバーウォーターを混ぜる(そのまま飲める?)為の袋も用意されているので、無いのは爪楊枝とコーヒー用カップくらいです。

2016042510.jpg

 主なメニューを開封して揃えてみました。
 量は思ったよりも少なめで、これで1200-1300キロカロリーほどだそうです。

 それでは1品ずつ実食してみましょう。 

2016042505.jpg
ポークソーセージパティ

 海外では日本のように主食主菜副菜がハッキリしていないとはいえ、おそらくメインディッシュになるのがこのポークソーセージ。
 実食時は暖かい気候だったので加熱ヒーターは使用していません。

 味はソーセージと言うより、ハンバーグとコンビーフの中間のような食感です。
 味もレトルト特有の油缶があるものの、
「アメリカのレーションはマズイ!」
 という下馬評は、これで覆りました。

 温めたら、もっと美味しくなったと思います。

2016042506.jpg
クラッカー(with チーズスプレッド)

 日本人の言う所の主食にあたるであろう、クラッカー。
 チーズスプレッドは基本的に何かに塗って食べる物なので、おそらくクラッカーに付けるのが正解でしょう。
 食欲が湧いてくるビジュアルかどうかは別として・・・。

 味はやや塩辛いです。
 喉が渇いちゃいますね。

2016042507.jpg
ミックスナッツ

 ミネラルやエネルギーを補充する為か、ミックスナッツも入っています。
 こちらは逆に塩味がまったくしませんね。
 アクセサリの塩をかけても上手く絡まず。
 アメリカの方々は日頃から味の無いナッツを食べておられるのでしょうか。

2016042508.jpg
マフィン(with シロップ)

 おそらくはデザートとして用意されているマフィン。
 英語がわからないので、セットについているシロップはこれにかけました。

 うん、これは今回のメニューの中で最も美味しいですね。
 マフィンというよりが、ちょっとサクサクな、スコーン的な歯ごたえのホットケーキの様でした。 
 もうちょっと手を加えれば、ちょっとしたスイーツになるのではないでしょうか。

2016042509.jpg
インスタントコーヒー

 食後はインスタントコーヒーも。クリームも砂糖もあります。
 味は・・・・・・さすがに日本のメーカーと比べては悪いです。


 ところで。
 実はアメリカのレーションに関して、今まで良い評判を聞きませんでした。
 MREというのも、実は「Meals Rejected by Everyone(誰もが拒否した食べ物)」だとか「Meals Rejected by the Enemy(敵からも拒否された食べ物)」だとか、アメリカ本国でも散々な評価なのです。
 それが実際に食べてみると、言うほどでも不味いわけでもないのですよね。
 やはり定期的に美味しくなるように更新されているのでしょうか。
 少なくとも私が被災した際にコレが出てきたら喜ぶと思います。

 民生品(軍用ではなく市販されている製品)として販売されたら、もしもの時にいくつか揃えておきたいものです。


*本家焼肉魔王向けの追記として
 その後、オレンジフレーバーの粉ジュースを溶かして飲んでみました。
 駄菓子屋さんで売っているようなオレンジ味の粉ジュースを、さらにアメリカナイズに強烈な味わいになった感じです。
 600ml用らしいけど、さすがにこればっかり600mlは飲めませんね。
  
 さらにマフィンにかけたシロップは、どうやらポークソーセージパティにかけて食べるものだったらしいです。
 シロップをソーセージに・・・なんて、日本人には思いつきませんよね。


スポンサーサイト
[ 2016/04/25 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)