演出0点

 恐怖のビデオ特集的なTV番組がつまらなくなりました。
 日本もそうですが、特に海外で出回っている恐怖の動画が、CG技術が発達したおかげで手作り感満載になってしまったのです。
 本来偶然カメラに移った画像や動画を紹介するはずなのに、自作動画の発表会というのが丸わかりな番組になり、ただでさえ漂っていたヤラセオーラがさらに強くなっています。

 普通、CG技術が進歩したら動画はもっとリアルで怖くなると思うでしょう?
 でも合成技術が進歩すると、逆に手作り感が増すのです。
 
 何故か。
 理由は簡単、脚本が素人だからです。
 よくあるパターンとしては、

 シーン1:なんでもない所を撮影する。(ここで何もない事を視聴者にわからせる)
 シーン2:会話などをしながらカメラを動かす。
 シーン3:シーン1で撮影した場所をもう一度撮影する。
 シーン4:異形な存在が映りこんでいてカメラマンがビックリする or その場ではわからなかったがカメラに異形な存在が映っていた

 
 おまえそれ1990年代かそれ以前の演出だかんな!
 なんでもできるようになり個人でも映画のような作品が作れるようになった結果、古臭い『本物の恐怖動画』が出来てしまうのでしょう。

 私はゾンビ映画しか観ていませんが、少なくともゾンビ映画についてはジョージ・A・ロメロが今のゾンビ感を生み出した時点で、
「一番怖いのは人間だよね。」
 という共通認識が出来ていて、残虐なシーンの多少はあっても視聴後ゾンビが怖くなる作品は稀です。
 なので、本当に怖い作品を作りたいなら生きている人間が生み出す理不尽な恐さを学べばよいと思います。
 
 例えばフィクションならウォーキングデッドの1シーン。
 登場人物が歩いているといきなり後頭部を殴られて意識を失います。
 気が付くと縛られていて、ふと視線を前にやると焚火の前で食事をしている人達が。
「やあ、キミに恨みは無いけど襲わせてもらった。励ましになるかわからないが、キミはなかなか美味しいぜ。」
 そこで自分の足を見ると片足が無くなっていて、焚火には自分の足が放り込まれていました。

 こいつらはゾンビだらけの世界において人肉を食べる事を善とし、自分たちの拠点にやってきた人たちを騙し精肉工場で人肉(食糧)として加工していた連中です。
 ゾンビ映画なのに、人間が怖いという良いパターンでしょうか。
 全体的に理不尽になればなるほどモヤモヤしておっかなくなると思います。
 助かったと思ったらいきなり刃物を持った狂った連中が襲ってきて刺されるとか、恐怖しかないでしょう?

 そうなると、一番怖いのは現実に起きている事件になってしまいます。
 街中歩いていたら合法ハーブでイカレたドライバーが乗っている車が突っ込んでくるとか。
 海外だとテロリストによる銃乱射とか。
 うん、絶対に防げないし、ゾンビや幽霊なんかよりも怖いです。

 CGで必死になって恐怖動画を作っている人には悪いですけど。


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[ 2016/04/30 08:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)