ポーランド散策記 Vol.03 ~戦う事は誇りか恥か~

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 9月14日朝。
 この日はワルシャワ市内の博物館を周り、夕方にはクラクフへ移動します。
 できるだけ多くの博物館を周りたいので、1日目はお目当ての博物館の前のホテルに泊まりました。
 お目当ての博物館は午前9時に開館。
 それまでは午前8時に開館する別の博物館へ、やたらと加速の良い路面電車(トラム)で向かいます。

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 目的地へ向かうまでの間、ちょっとポーランド(主にワルシャワ)の交通事情を説明しましょう。
 ワルシャワ市内の公共交通は、主にPKP(Polskie Koleje Państwowe:ポーランド国鉄)が担当しています。

 その内容は鉄道、地下鉄、バス、トラム(路面電車)と多様で、乗り換えれば大抵の観光スポットへ行く事が出来ます。
 すべて同じ会社が経営しているので、チケットも共通。
 観光をするなら、20分券(乗換不可)、75分券(時間内乗り放題)、24時間券の3種類を使いわける必要があります。

 ちょっとした距離を乗るだけなら、20分券。
 空港から駅までなど、やや長距離を乗るなら75分券。
 公共交通機関を使って1日観光をするなら24時間券が良いでしょう。

 24時間券でも450円位。
 バスも鉄道もトラムも地下鉄も乗れるので、とてもお得です。
 面白いのが24時間券は日本で言う1日券とはちょっと違って、本当に24時間有効だという点。
 日本なら検札したその日有効ですが、こちらの24時間券は翌日の同じ時間まで乗れるのが特徴です。

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 駅には改札も駅員もおらず、お客さんは各乗物に付属している自動改札機にチケットを入れます。
 これで初めて時間が印刷されて券が有効になるので、実際に利用する方は忘れないようにしましょう。
 タイムスタンプがされていないと、ランダムでやってくる車掌さんに無賃乗車と判断されて罰金となります。

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 一番最初の目的地、ワルシャワ蜂起博物館。
 1944年に起こったワルシャワ武装蜂起についての資料が展示されている博物館です。

 当時、ポーランドは西に、東にソ連と、強大な軍事国家に挟まれており、度々両国から軍事侵攻を受けました。
 ワルシャワはナチスドイツに占領されていたので、独ソ戦にてソ連軍が優勢になった事をきっかけにポーランド国内軍もドイツ軍に反抗をしかけた、というのが事件の概要で、結局はソ連軍が途中から協力を渋った事もあって失敗してしまいます。

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 蜂起は結果的に失敗した(負けた)戦いとなり、多くの市民が虐殺され、さらにナチスドイツの指示により歴史的建物が破壊されました。
 現在ワルシャワに近代的な建物が多いのはそれが理由なのだそうです。

 興味深いのは博物館の姿勢としては、当時の勇士達を称えたり、犠牲者を弔う事はあっても(ワルシャワ市内には当時の犠牲者が埋葬された場所が多くあり、現在でも慰霊碑が沢山あります)、戦争は絶対にしてはならないとか、軍隊は人殺しだとか、非武装中立が素晴らしい、という感覚は無いようです。
 この日本人以外の戦争観を知るだけでも大いに勉強になりました。
 おそらく日本の常識は世界の非常識なのでしょう。

 展示品は英語とポーランド語だけですが、日本語の音声ガイドがあり、流暢な発音でとてもわかりやすくなっています。
 ただ順路がよくわからず、途中でどこを周ったらいいのかわからなくなったのが難点でしょうか。 

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 こちらは入り口近くの小さな兵士の部屋。
 お子様を対象に、ワルシャワ蜂起を学ぼうというエリアです。

 おもちゃのレンガなどが置いてあり、バリケードを作る体験学習もあるとか。
 歴史の勉強でバリケードを作るというのも、多分日本では考えられない感覚ですね。
 太平洋戦争の授業で、防空壕とか作りませんからね。

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 それからこの部屋に展示されているのが、戦士の娘の手紙。
 娘からの手紙を洋服に入れていたパパが敵から銃撃を受けた際に、娘の手紙が弾丸を受け止めて助かったという話が紹介されてました。

 ・・・・・・ううむ、どう見ても受け止めてないというか、貫通しているというか。


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[ 2016/09/15 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)