偉人ファーストコンタクト

 1月の松山旅行をきっかけに、司馬遼太郎の『坂の上の雲』を読み始めました。
 
 秋山好古・真之兄弟、正岡子規の松山出身の3人を主人公にした明治時代が舞台で、主に日露戦争に焦点を当てて描かれている歴史小説です。
 のんびりと読み続け、今は5巻の中盤あたりまで進んでいます。

 いやはや、これは面白いです。
 さすが司馬遼太郎ですね。
 つい先へつい先へとページが進んでいき、スマホゲーム界に復活する可能性も遠のいていくようです。
 戦国や江戸と違い、明治時代は初心者向けの資料も少なく、本作が明治時代(日露戦争)の導入作品になった方も多いでしょう。

 ・・・・・・それだけに、乃木希典の扱いがちょっと可哀想かな?という感想ではあります。
 
 たしかに戦術的には悪い点も多く素人の私でさえも、 
「この作戦はダメだろう!」
 というのはあるのですけど、そんな私でも気の毒になってしまう位、旅順攻略を担当した第三軍司令官乃木希典と第三軍参謀長の伊地知幸介が、司馬遼太郎により『無能』とバッサリ斬られているのです。
 日露戦争を知る日本人の多くが乃木を無能と評価する根拠をこの坂の上の雲に見出しているのでしょう。

 わかりやすく言えば「この作品で無能って書かれているんだから実際に無能だったに違いない!」というやつです。

 乃木希典に至っては息子二人がこの戦争で戦死、本人と奥さんは明治天皇崩御の際に殉死し子孫がいないわけですから、弁護する人もいないわけで、偉人となるのも楽ではないなと思うばかりです。
 逆に坂本竜馬は同じく司馬著作の「竜馬がゆく」をきっかけに彼を知る人が多いでしょうから、人気者になりやすい環境です。
 司馬遼太郎は死しても歴史好きに影響を与える人物なのですね。

 乃木さんなあ。

 乃木坂46の乃木坂は乃木希典からとられた地名なので、国民的アイドル誕生にも一役買っていると思うのですけどね。

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[ 2017/02/24 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)