何だ神田の明神下で

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銭形平次捕物控 傑作選 1(野村胡堂)

 オススメされた事もあって、前々から気になっていた銭形平次に手を出してみました。
 どんなお話なのか、説明が不要なほどに日本人の多くが御存じの銭形平次。
 最近では著作権が切れたらしく、青空文庫などで無料で読めるそうです。
 私は長時間読みたい人間なので文庫本を買いました。
(スマホなどを長時間観続けると疲れてしまいますので)

 時代劇などで知っていたものの、平次を小説で読むのは初めてです。 
 思った以上に易しい文章で、サクサクと進みました。
 作品のテンポの良さは、口語と文語を交えられた戦前の作家ならではの文体です。

 歴史設定は野村胡堂先生本人も、
「時代は徳川家光だけど、設定は江戸後期に近い。」
 と、一定してないと書いていますし、家光を救っている話を書きながらに由井正雪の関係者が犯人の事件もあったり(由井正雪が死んだ慶安の変は家光死後の出来事)と時代が進んでいるのか進んでいないかちょっとよくわからないものの、この作品は史伝ではなく小説なので、あまり気にせずに読むのが正解でしょう。

 それから時代劇でもお馴染みの銭投げも毎回銭を投げているわけではなく、推理を働かせて捕縛したり、
「平次が発射したバズーカが、匕首を町娘の首筋に当てている賊の腕に命中すると、賊は町娘もろとも炸裂したのでした。」 
 みたいな解決方法があったりと、あまりワンパターンにならないように工夫がされていたようです。

 時代劇で毎回銭を投げるのは水戸黄門の印籠と同じで、
「毎週45分のドラマの脚本を考えなければいけないので、パターンを作った方がやりやすい。」
 と言うのもあると思います。

 ともあれ、ちょんまげ方面の小説をこれから読もうという方には、良い入門書になるはず。
 興味のある方は是非お読みくださいまし。


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[ 2017/03/10 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(4)