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世の中、完璧な選択と言うのは存在しません。
例えば会社員が会社へ、歩いて通勤するか、車で通勤するか、電車で通勤するか。 どれもメリットデメリットがあり、最終的にコストや手間も考慮され、判断されます。 電車で通勤すれば人身事故で遅刻するリスクがあり、車で通勤すれば渋滞や交通事故のリスクがあります。 だからといって歩いて通勤できる人ばかりではありませんよね。 完璧を求めようとすると、永遠に答えを見つけられずに彷徨う事になります。
「ああ、この人は本気で完璧な選択肢を求めているのだな。」
最近、小池都知事に対してそういう感情を抱いています。 築地豊洲の市場移転問題についてです。 いや、オリンピックの件でも都知事は同じような印象ですけれども・・・・・・。
私は豊洲への移転に賛成派です。
実際に築地へ行ってみればわかりますが、あそこは公共の場所であって公共の場所ではありません。 本来は道路交通法の適用範囲である公道(市場の外)であっても、ノーヘルメットでバイクを運転している人はいる、横断歩道に人がいても運転手は気にしない、ターレが好き勝手に移動する。左側通行すら守られていないエリアも多々あります。 おまけに屋外の市場なので衛生面ではかなり問題があります。 PM2.5のような好まれない物質が付着する可能性だってあるでしょう。 豊洲は室内設備なのでその点は安心です。 車やターレが移動する動線も築地よりが改善されています。 汚れの基準を超える地下水はそもそも利用もせず、分厚いコンクリートの下にあるので、問題にしなくても良いでしょう。 仮に問題点として挙げるとしても、他のメリットがデメリットを上回る為、豊洲移転を変更する必要性は感じません。 それとも毎日のように築地で起こる交通事故より、さわりも飲みもしない豊洲の地下水の方が危険なのでしょうか?
それを色々な人からまた意見を聞き直して納得できる形にするとは、不思議でならないんですよね。 どのような選択肢を選んでも、反対する人が出てきますから。 みんなで決めようとすると決まらないから選挙で選ばれた都知事が決めるという制度があるのに、その都知事がみんなで決めようとするから上手くいかないのです。
小池都知事は新しい考え方をお持ちの方だと思っていましたけれども、実際は典型的な日本人教の方であられました。
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