平成乃彼理

 北朝鮮の近くの海域に、アメリカの空母カールビンソンが派遣され、国際情勢は騒がしくなっているようです。
 この事件を見て、私は180年前に起きたモリソン号事件を思い出しました。

・太平洋でクジラ漁したいけど、日本と仲良くなって燃料や食糧を補給できるようにしたいな。
・せっかくだから漂流した日本人を連れて行ってあげよう。
・軍艦で行くと驚くだろうから大砲を外した民間船で行こう。

 
 そんな温厚で友好的なアメリカのモリソン号を幕府側が砲撃した、日本の外交下手が垣間見える事件です。
 で、アメリカ本国でこの事件を聞いた政府は江戸幕府へ対応を威圧的な方針に転換。
 ペリーが黒船を率いて江戸にやってきたのは有名な話です。

 今でも歴史教科書はいきなりペリーが来たように書かれているのかしら?
 元々は日本(江戸幕府)のせいで、穏健派の人たちがクビになっただけの話なんですよ。

 で、北朝鮮です。

 今回の空母打撃群は、まさしく黒船の再来を感じました。
 アメリカ国民が、穏健派のオバマ大統領(民主党)を政権の座から降ろして、強硬派のトランプ大統領(共和党)を選び、砲艦外交のような強硬な手段に出たのは、モリソン号から黒船来航の流れと同じかなと。

 アメリカは何かに失敗すると別の手段に切り替えて、上手くいくとその手段を定番にするお国柄なので、北朝鮮が今回の件で穏便に済ませようとすれば、今後は似たような手段を繰り返されて苦労するでしょう。
 日本もペリーからしばらくは強気の政策を繰り返され、最終的には戦争になってしまいました。
(戦後アメリカの政策担当内では、日本は追いつめられると戦争を仕掛けてくるのでほどほどにしようという事になったとか。)
 
 江戸時代と違う点として、北朝鮮には中国と言う友好国がある事と、いくつかの国が仲介を取り持ってくれそうなこと、核ミサイルを持っている事などが挙げられますが、穏便に出たら党の強さ(正義)が疑われますし、強さで保っていた独裁国家の存在が疑われると今度はクーデターを狙うような連中も出てくるでしょうしで、幕末とはまた違った苦労もありそうです。

「アメリカなどの悪い国が存在するから、金体制が必要なのである!」 
 と言いながら、一方でトランプ大統領と仲良くするわけにはいかないはずですし。

 余談として、黒船に乗ってやってきたマシュー・ペリーは最近になりアメリカでも功績が認められ、海軍の補給艦にその名がつけられました。
 当時の江戸っ子達に恐れられた名前を持つ補給艦は東日本大震災時に来日し、多くの補給物資を被災者に運んだそうです。

 縁とは不思議なものですね。

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[ 2017/04/13 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(2)