ミクロの人間像

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 2月1日に公開された映画「スリー・ビルボード(2017年/アメリカ)」を鑑賞してきました。
 第74回ヴェネツィア国際映画祭で脚本賞を受賞した映画と言う前情報が気になっていて、早いうちに観ておこうと思っていた作品です。

 主人公のミルドレッドの娘がレイプをされ、焼かれた状態で発見された。
 捜査が進展しない事に怒りを覚えたミルドレッドは、田舎道に3枚の大きな看板(ビルボード)を掲載する。

「レイプされ殺された」
「逮捕はまだ?」
「どうして? ウィロビー署長」

 当然ながらウィロビー署長をはじめとした警察官達は反発し、町中でもこの看板が話題となる。
 そしてこの看板を設置してから、ミルドレッドとその周辺の運命の輪が大きく動き出したのだった。


 未成年のお客さんが観て面白いかどうかはともかく、私には非常に興味深い映画でした。
 スターウォーズやハリーポッターなど広大な世界と歴史を扱った作品とは正反対に、田舎町の一事件の中に様々な人生が反映されているような、ミクロの出来事をテーマにした作品です。
 規模が小さいので壮大な世界観こそありませんが、登場人物すべてに様々な面が見られ、先入観を見事に裏切ってくれます。
 登場人物へ抱く先入観をこれでもかと裏切ってくれるあたりは、脚本賞を取るだけありますね。
 面白いからもっと色々と話したいのですけど、ネタバレになってしまうのもまだ問題でして。

 ただミルドレッドの元夫の現在の彼女(19歳!)だけは、終始完全なベビー(善)キャラだった気がします。
 真面目だし、別に悪い事をしていないのに、ミルドレッドに散々に言われるのが可哀想になっちゃうくらい。

 余談ですが、作中の広告(ビルボード)で悪口を言われるウィロビー署長は、ウディ・ハレルソンが演じています。
 どこかで見たような・・・・・・と思って調べてみたら、映画「ゾンビランド」でタラハシーを演じていた俳優さんでした。
 ゾンビが彷徨う荒廃したアメリカでトゥインキーズを探していた彼は、巡り巡ってミズーリの田舎町で警察署長になっていたんですね。


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[ 2018/02/03 17:37 ] 日記 | TB(0) | CM(0)