東京震災記

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東京震災記(田山花袋)

 大体毎年9月位に震災に関わる書籍を読むのですが、今年は旅行の準備があったために、今頃になってようやく読了しました。

 今年呼んだのは田山花袋の東京震災記。
 小説家の花袋が関東大震災の後に街を歩いた話が書きつづられています。
 私小説と言うよりルポライターと言う感じです。

 また、震災の体験談としても優秀ですが、東京の地理感があるとこの本をさらに楽しむことができます。 
  
「須田町に仁丹の広告塔があり、万世駅から良く見えた。」
「久松町の建物が・・・。」

 万世橋駅は今のmAAch(マーチエキュー 神田万世橋)ですし、須田町は今の「神田まつや」から「スープカレーカムイ」あたり。
 日本橋久松町はじーちゃんの生まれた場所です。
 双方が大震災でめちゃくちゃになったのは、文字の表現だけでも良く伝わってきます。
 じーちゃんも震災疎開しましたし。

 そして、そんな大震災でも焼け落ちず、崩れなかった両国橋や東京駅に、花袋は感動を覚えます。
「よっぽどしっかり作られていたのだろう。」
 先日イタリアで大地震が起こり、手抜き工事をされていた建物が軒並み倒壊したそうですが、こういう時に手抜き工事かそうでないかがわかるのは、いつの時代も同じなのかもしれませんね。

 当時の人々の発言なども詳細に書きとめられており、体験談としては非常に優れた一冊でした。

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[ 2016/10/13 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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