地球侵略ゼネコン

 連休最終日。スカパーで『ゴジラ対メガロ』の映画が放送されていました。
 昭和ゴジラの終盤にあたり、予算も放送時間も限られていた時代の作品です。
 簡単に言えば、ゴジラという看板でお客さんを呼べなくなっていた頃の映画です。

 この映画で登場する怪獣の1人(1体?)に、サイボーグ怪獣ガイガンがいます。
 元々宇宙恐竜だったものをM宇宙ハンター星雲人がサイボーグに改造した怪獣で、キングギドラと組んだりメガロと組んだりして暴れまくります。

 正直な話、勝率はあまり良くなく、どのシリーズでも強敵のイメージはありません。
「いつも他の怪獣と組んで最後にはやられている怪獣だな。」
 腹部に回転ノコギリを仕込んでいる割とカッコいいデザインながら、ヘナチョコ怪獣に属する部類でしょう。

 そして大人になって見直してみると、彼はどことなくもの悲しげな、悲壮感にようなものが漂っているのですよ。

『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』では、M宇宙ハンター星雲人(ゴキ〇リみたいな連中だゾ)の地球侵攻の為に派遣されました。
『ゴジラ対メガロ』では環境破壊を繰り返す(人間が行った核実験の為に被害を受けた)シートピア海底人(あれ、悪役って人間じゃね?)の人類への報復を、M宇宙ハンター星雲人が協力する形で出向しています。 

 これ、あれだ、人間で言う「下請け企業で頑張るサラリーマン」の方々と似ているんだ。
 別に自分自身は地球侵略なんてまったくどうでもいいのに、M宇宙ハンター星雲人に操られて地球侵略。
 その次はシートピア海底人が人類報復を決めて、発注を受けたM宇宙ハンター星雲人からのさらに依頼なので、いわゆる孫請けでしょう。

 そう考えると、なんかガイガンも生活を守るためにいやいや頑張っているんだなあと、密かに応援したりして。
 怪獣がタッグを組んでいる場合、大抵は弱いケースが多いだけに。
(デストロイアは単体でしたし、スペースゴジラはゴジラとMOGERAが組んでようやく勝てたレベルです。)

 ちなみにゴジラシリーズでもおなじみの3本首のキングギドラも、割とこの下請け属性のある怪獣です。

 最初こそ、
「金星の文明を3日で滅ぼした!」
 との経歴を引っ提げて登場したものの、次回作『怪獣大戦争』ではX星人に操られ、先に話した『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』でもガイガンと共にやってきましたし、平成版のゴジラでも未来人に操られ、徹頭徹尾自分の意志で地球征服をしていない、サラリーマンな怪獣なのでありました。

 自分の人生を自分で選ぶというのは、怪獣界でも難しい事なのですね。

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[ 2014/05/06 15:26 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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