あらこんな所に橋本さん

 以前の日記「暁型 3番艦 仏の駆逐艦」で、海軍軍人さんだった橋本衛さんの本を紹介しました。

 その後何冊か海軍についての本を読み続け、
「そろそろ陸軍の本を読もうかな?」
 と適当に買ってみた硫黄島決戦の本の封を開けてビックリ。

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硫黄島決戦―付・日本軍地下壕陣地要図(橋本衛/光人社NF文庫)

 この本にもなんと橋本衛さんの作品が収録されていたのです!

 先に紹介した駆逐艦雷(いかずち)の乗務員(大砲屋/砲術専修者)だった橋本さんが、雷を降りてから硫黄島へ派遣された時のお話でした。
 奇しくも「続編」に巡り合ったというわけです。

 せっかくなので著者の経歴を調べてみたら、まさに「歴戦の勇者」みたいな方でした。

・長門の40cm砲担当を夢見て海軍に入隊。
・戦艦山城で15cm砲を担当。
・駆逐艦雷で12.7cm砲を担当。
・硫黄島で25mm機銃を担当。

「段々とサイズが小さくなってくるな、次は鉄砲かな?」
 と失望しつつ、機銃で戦闘機を何機が撃墜するという功績を記録します。
 しかし軍で保管している飲み水の盗み飲みを繰り返し、生水に当たりアメーバ赤痢に。

「患者の代表として内地への船に乗るか?」
 この頃はアメリカの軍艦が硫黄島を取り囲んでいるので、生存率が1/3というこの任務(病院などで色々な用事をこなす)に、
「船が沈んだら泳いで帰ろう。」
 という心持で輸送船に乗り、無事に帰還されたそうです。

 橋本さんが下りられた駆逐艦雷は、その後沈没。
 また硫黄島での同僚も全滅し、自分だけが生き残った事に胸を痛めておられたとか。

 橋本さんは軽快で、時にはユーモアさえ感じられる読みやすい文章を書かれているだけに、
「戦争は怖い! 戦争は止めよう!」
 という本より、かえって戦争の重みを感じることができる気がします。

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[ 2014/06/12 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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