人ハトモアレ我身サヘ富貴ナラバ

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花の乱

 今期はアニメをほとんど観ず(定期的に観ているのはラブライブだけです)、昔の大河ドラマを観ています。
 現在視聴中の作品は、1994年の大河ドラマ「花の乱」です。

 主人公は室町幕府8代将軍足利義政の正室、日野富子。
 彼女と、彼女が引き起こした応仁の乱を描いた作品という、今となっては珍しい室町時代をテーマにした大河で、話が暗く人間関係が複雑という評価を受け、平清盛が記録を更新するまで視聴率は最低を記録していたようです。
 この時期の日本人の価値観などがわかる、割と貴重でなかなか面白い作品だとは思いますけどね。
 テーマ曲も三枝成彰さん(機動戦士Zガンダムや、逆襲のシャアなどを手掛けておられます)が手がけられている名曲ですし。

 日野富子は日本史史上稀にみる悪女(義政の責任もあるけど)で、まあひどい女です。
 特に金儲けの手段がエゲつないというか・・・・・・。
 例えば応仁の乱で自分の敵側の勢力にも高利貸しをしたり。
 他にも京都の入口すべてに関所を設けて通行料を徴収してポケットマネーにするなんて、普通の人は真似できないでしょう。
 現在の感覚だと、安倍総理の奥さんの実家が東京の道を全部封鎖して通行料(売上は夫人の実家のものに!)をとるようなものですかね?
 当時の関所は治安維持ではなく収入の為の関所であったわけでそれ自体は問題ないものの、戦争で破壊された京の町を復興しようとはまったく思っていなかったことにビックリです。

 当時の思想や出来事を描いた『応仁記』では、
「天下ハ破レバ破レヨ 世間ハ滅ババ滅バヨ 人ハトモアレ我身サヘ富貴ナラバ」
 と、もはや現代訳をする必要もないひどい価値観が書かれていますが、日本の頂点に立つ日野富子がこんな道徳観なんですから、部下だって真似するのは当たり前の話。世の中は鎖に腐りまくっていたのでしょう。

 これらを鑑みると、自分の収入源すら投げ捨てて関所を廃止し、民衆の商売を反映させた織田信長がいかにすごいか、改めてわかります。
 あの人やっぱりすごかったんですよ。

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[ 2014/06/24 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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