台北漫遊記 2013 No.04 10/11 Part.1

 台北旅行2日目、朝。
 今日は朝早く、ホテルの朝食も食べずに台北駅へ出かけます。

 目的は台湾のローカル線、平渓線の電車に乗ること。
「昔の日本を探しにいく」
 という旅行のテーマに沿って、戦前の日本建築物を探す旅に出かけます。

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 去年の台湾旅行では台北近郊を走る台北捷運(MRT 台湾地下鉄とも言う)のみを利用していました。
 今日は遠出となるために、初めて台湾鉄路管理局(台鉄)を利用します。

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 平渓線へはこちらで言う特急列車にあたる「自強号」に乗り、まずは瑞芳(ずいほう/ルイファン)駅へ向かいます。

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 自強号の運賃は76元。
 44分も特急に乗って250円位の運賃だなんて、電車好きにはたまらない環境でしょうね。
 切符も無事に購入。

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 ホームには思ったより早く到着。
 乗る予定だった7:30発の自強272号の前に発車する、同じ目的地へ向かう7:20初の自強206号に乗れそうです!

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 自強206号の写真を撮りつつ、乗車。

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 自動券売機で買う乗車券は、無指定席となります。
 といっても台湾の特急に自由席はありません。無指定席券を買ったお客さんは空いている席に勝手に座り、その席の指定席を持っているお客さんが来たら席を替わるか立って乗るという、日本とは違ったシステムになってます。
 ですので、皆さんが台湾で指定席を買ってその席に誰かが座っていたとしても別に嫌がらせではなく、普通にどいてくれます。

 MRTとは違い飲食が禁止でもない特急電車にしてはとても綺麗な車両。セブンイレブンで買ったランチパックのような物(玉子サラダ味で美味しかった)を食べながら、楽しい旅の始まりに期待に胸を膨らませるのです。



 ・・・・・・今まで旅をしてきた中で最大級の「痛恨のミス」を犯していた事に気がつくまでは。 

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 ・・・・・・あれ?

 山に向かうつもりだったのに、なぜか左手に海が見えるぞ。

 そして手持ちのダイヤ表の各駅にはまったく止まっていないようだ。
 ビュンビュンすっとばす自強号。

 その理由は検札をしにきた車掌さんに教えていただきました。

「This train don't go to Ruifang」



 えーーーー!!!



 そうだったのです。
 この自強号は、目的地は同じなれど経由駅がまったく違うのでございます。
 この列車が次に止まるのは、瑞芳駅ではなく、宜蘭駅。

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 地図で表すと、こんな感じです。
 ご覧いただければご理解頂けましょうが、割と大事になってます。 
 そしてこの時点で私は宜蘭がどこにあるかわからなかったので、大混乱です。

 どうしよう! どうしよう!

 体をイヤな汗が流れます。
 おまけに隣の席のおばちゃんの携帯着メロ「なだそうそう(中国語バージョン)」が流れて、切なさも漂います。


 ところが・・・。


 今まで旅をした中で一番の大事件となった状態で窓を眺めながらおろおろおろおろ。
 すると、先ほどの車掌さんがまたやって来てくださいました。

 車掌さんは手にメモを持っておられます。
「これをもって宜蘭駅で降りなさい」
 メモには、
『私は電車を乗り間違えました 9:18発 莒光(きょこう)551号に乗せてください』
 みたいな文章が書かれ、この自強号の車長さんのサインとハンコがされているではありませんか。

 ちょっと泣きそうになっちゃいましたね。
「なだそうそう(中国語版)」が感動のミュージックになっちゃうくらい。

 莒光号は、日本で言えば急行電車にあたり、宜蘭駅で551号に乗り換えれば瑞芳駅に行けるとか。
 私はそれこそ心の底から何度も感謝をしながら、宜蘭駅に途中下車をするのでした。

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 というわけで、よもや今回の旅でまったく予定されていなかった宜蘭駅。
 後で知ったことですが、中国と台湾の主張では尖閣諸島(釣魚島)はこの宜蘭に所属する島であるとか。

 もっとも駅では釣魚島の「釣」の字も見かけませんでしたし、日本語で「イーランへようこそ」と書かれてますし、駅には日本のワンピースグッズを扱っているセブンイレブンがありますし、台湾としても戦前の日本家屋が沢山ある宜蘭観光をオススメしていますし、なによりメモを見せた駅員さんも、

「おうそうか、それじゃあ改札を出たベンチで座って待ってな(中国語なのでよくはわからないけれども)」

 という感じで親切にしていただきましたして、あちら側としては友好的ムードのように思えました。
 今考えてもまったくありがたい対応をしていたきましたし。

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 30~40分ほど待つとやってきた莒光号は、日本の貨物列車の先頭車両の高さを倍にしたくらいの、ストロングな列車でした。
 ディーゼルカーだったのでしょうか?

 後ろの気動車が無いので、日本の中距離列車の後ろをバッツリ切ったようなフォルムになっていて、車内は昭和な雰囲気。
 電車に乗るのが好きな方には、自強号より莒光号の方が乗っていて風情があるかもしれませんね。



 まあそれを書けるのも無事に帰国できたからで、旅行当時の私は、
「もう台湾に頭が上がらないなあ」
 とありがたき幸せな限りでございました。


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[ 2013/10/16 21:22 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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