火を運ぶ親子

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ザ・ロード(コーマック・マッカーシー)

 SF小説の『人類滅亡物』が好きで、こういうジャンルだけ色々と読み漁ってます。

 半世紀前位の作品だと南極の氷が解けて大陸が沈んだお話が割とメジャーでした。
 それから核戦争で滅亡と言うのも人気の舞台設定でした。

 科学が発達して南極の氷が解けてもそれほど脅威が無い事が解明されてくると水没系が減りましたが、冷戦が終わっても核戦争滅亡系は割と使用されているようです。最近ではウイルスで死滅するパターンも多いでしょうか。

 この『ザ・ロード』も人類の多くが死滅し、生き残った人間達が凄惨な生き方をする世界が描かれています。
 主人公は、そんな世界においても正しく生きようと思う父と息子。
 この親子が、スーパーのカートを押しながら『火』を運ぶというストーリーです。 

 どこか詩的な親子の会話。
 数少ない登場人物のが持つ魅力。
 読んでいるうちに体感しそうになってしまう世界の温度。
 ひたすら静かで、しみじみとした良作です。

 うーむ。今年のベスト良書にも選べそうなのに、作品の良さを上手に説明できませんなあ。
 SF小説に良くある難しい専門用語も無く、入門書としてもオススメできる一冊です。

 本好きとしては、この本も先週紹介した『ヤノマミ』も、椎名誠さんのオススメの受け売りであって、自分で見つけたわけではないのが残念です。
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[ 2015/03/31 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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