怪我の功名

 ジャン・アンテルム・ブリア=サヴァランというフランス人に興味があり、彼の著作である『美味礼讃』が欲しくなりました。
 Amazonで検索をすると同タイトルの作品が多数ヒット。

「きっと年代毎に違う翻訳者が日本語訳をして出版したのだろうな。」

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美味礼讃(海老沢泰久)

 と思い取り寄せてみると、中身はブリア=サヴァランとは無関係の日本人、辻静雄さんを題材にした小説でした。 
 で、これでつまらない本だったら悔しいですが、もったいないので読んでみると、これがとても面白いのです。

 主人公の辻静雄さんは辻調理師専門学校グループの創設者であり、日本の料理界に大きな貢献をされた方です。
 その中でも一番の功績は、
「日本に本物のフランス料理をもたらした。」
 事でしょう。

 辻さんがフランスに渡り本格的なフランス料理の研究を始める前、フランス料理は適当に作られた西洋料理でした。
 スープと言えばいつもポタージュで、フォアグラはニワトリの肝臓だったり、海藻のヒジキをゼラチンで固めた物だったり・・・。
 誰も正しいフランス料理を作った事が無く、また作り方がわからなかった時代が日本にあったという事ですね。
 
 ノンフィクションではなく、実話を土台にした半分フィクションの小説ではありますが、食べ歩きなどが好きな方にはオススメの一冊でした。
 
 ちなみに辻静雄さんの長男辻芳樹さんの奥さんは、テニスプレイヤー松岡修造のお姉さん。
 辻芳樹さんは、松岡修造さんの義理のお兄さんという事になるのですね。

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[ 2015/06/17 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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