墜落現場 遺された人たち

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墜落現場 遺された人たち(飯塚訓)

 読書の秋らしく、読んだ本を紹介します。

 タイトルは墜落現場。
 以前旧サイトで紹介した『墜落遺体』の著者飯塚訓さんの作品で、1985年に起こった日本航空123便墜落事故の本です。
 自衛隊、ご遺族、救出作業を手伝われた地元の人々と、多くの方に取材をし、まとめられています。
 
 久しぶりに紹介する本としてはやや重い内容です。

 520人が犠牲になった、と、11文字で表現するのは簡単ですが、その520人には家族もいて友人もいて未来もあったわけで。
 多くの遺族の話を読みながら、命の重さを改めて感じる内容になっています。
 また、事故当時のエピソードも非常に充実しており、読んでいる側も現場にいた思いとなりました。

 理不尽も理不尽なのが、遺体の処理を受け持った葬儀業者さんのお話。
 業者から依頼されて棺桶を被害者数の何倍も用意し、腐敗した遺体の棺をその度に綺麗に変えて花まで添えているのに、背広姿というだけで日本空港の社員と勘違いした遺族から、
「この人殺しの会社め!」
 と殴られてしまうとは、いくらなんでもやりきれなかったでしょうね。

 さらに当時のマスコミは今以上にデリカシーが無く、遺体写真や生存者の写真を撮るわ撮るわ。
 今でも検索すると当時の墜落現場で飛び散った遺体の破片をスクープした写真が出回っていますが、あれはさすがにどうかと思います。

 色々と考えるきっかけをくれた一冊となりました。
 興味のある方は、この前の作品『墜落遺体』から先にお読みいただくことをオススメします。

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[ 2015/11/05 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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