商人魂

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 映画『殿、利息でござる!』を観てきました。
 18世紀半ばの仙台藩で実際に起きた事を元に制作された作品です。

 江戸時代、村は藩から公用を務めるように命じられる事があり、この舞台となった陸奥国今村(宮城県黒川郡)でも伝馬の負担を強いられていました。
 
 例えばA村からB村、C村、D村を経由してE村という場所へ荷物を運ぶ時。
 Aだけで荷物を運ぶわけではなく、B村でもC村でもD村でもそれぞれ馬や人を用意しておき、自分たちの領内での輸送を受け持ちます。
 飛脚が次の飛脚へ、リレーのように手紙を運んでいくと書けば、イメージできますでしょうか。

 ただまあこのシステム、基本は現地の人が負担をするわけでして。
 不作や不景気が重なると、負担が大きくなり。
 負担が大きくなると、夜逃げをする人も出てきて。
 人が減っても負担は減らないので、1人当たりの負担がさらに増えてしまうのです。 

 それではやっていけないからと、主人公たちが考えたのが、自力で予算を用意する事。
 ちょうどお金に困っていた仙台藩の伊達の殿様(伊達政宗の子孫です)に貸し付け、その利息を伝馬の予算にあてようという作戦でした。

 つまり、殿さまにお金を貸す人たちは、利息をまったく自分の懐に入れないのですね。
 私腹を肥やさず、ただただ村の伝馬役の為に1000両(この作品では3億円)のお金をみんなで集めるのです。
 ちょっとカッコ良すぎますよね。現代では税金で温泉旅行へ行く政治家もいるというのに。

 お客さんは20人から30人程度。
 ご年配のご夫婦とアベック、あとは女性同士のグループが目立ちました。
 出演者にイケメンが多いので、ファンがおられるのかもしれません。

 全体的に笑う箇所が多いながらも、ジーンとくる場面もあり、とても楽しめる作品でした。
 鑑賞後の気分もさわやかになりますし、普段ゾンビ映画ばかり見ていると、明るく楽しい映画の素晴らしさを余計に感じます。
 また、時代劇なのにチャンバラシーンを入れない姿勢にも評価できました。
 今度原作も読んでみよう。

 それから役者さんについて。
 阿倍サダヲさんや妻夫木聡さんはもちろん、松田龍平さんのカッコ良さに益々磨きがかかっていますね。

 ラストにちょっとだけ登場した伊達重村役、フィギュア選手の羽生結弦さんは育ちの良さそうな役者ぶり。
 個人的にはフィギュアを引退されたら時代劇へ来てほしいですね。
 鎌倉時代なら源実朝とか、戦国時代なら浅井長政とか、江戸時代なら徳川綱吉や慶喜が似合いそうな気がするのですが、どうでしょうね?

 後で観ていた女性グループ曰く、
「羽生君、セリフ棒読みかと思ってたら、全然そんな事無かったよねー。」
 同意します。

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[ 2016/05/21 20:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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