憎まないという選択肢

 先週27日に、アメリカのオバマ大統領が広島の原爆ドームを訪問しました。
 被爆者と語らい抱き合う姿は、私も目頭が熱くなる思いでした。

 怒りの広島、祈りの長崎と言われているものの、どちらの資料館も憎しみがテーマとなっていません。
 やろうと思えばできたはずなのに、原爆投下を許可したトルーマン大統領や、エノラゲイ、ボックスカーなどのB29パイロットが悪い顔をしている人形を作る事も無く、アメリカおよびアメリカ人を永遠に憎むような記述も無く、ただ淡々と資料が並べられているのが特徴です。

 こういう資料の展示方法だと、例えば子供の頃は落とした相手も少しわかりにくく、簡単に善悪を教える事は出来ません。
 これが他の国であれば、それはもうアメリカとアメリカ人を悪く教え、アメリカが嫌いな子供を沢山作った事でしょう。

 しかし幸いなことに、我々はアメリカを憎むように教わっておらず、彼らとは仲良くやっていけております。
 そして、施設が憎まないという選択肢を選んだことにより、アメリカ人が原爆の資料館に来るという結果が生まれました。
 自分の国が外国で悪人とされている資料館へは、普通は行かないものです。
 仮に日本人の悪事ばかりが紹介されている博物館が海外にあったら、我々だって行きませんからね。

 原爆を落とした国の人が原爆資料館へ行き、国へ帰ってその話をし、また新しい人が原爆資料館へ足を運ぶ。
 そこには事実や資料が淡々と展示されていて、おそらくは憎む教育より重くて真実味のある感想を抱く人が多いはず。
 結果的にアメリカ大統領が訪問するようになったのも、憎まない未来を望んだ結果であると思います。

 我々の先人達は、本当に良い道を作ってくれました。
 今回のニュースは、被爆で亡くなられた方への素晴らしい鎮魂歌になってくれたと思います。

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[ 2016/05/30 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(2)

確かにそうやわ…!

>施設が憎まないという選択肢を選んだことにより、アメリカ人が原爆の資料館に来るという結果が生まれました。

今までそういう視点で見たことなかったけど、確かにそうやわ。

そういう展示方法になった背景には政治的な事情とかもあったのかもしれないけど、おかげでアメリカと仲良くできる日本になって外国人もたくさん見学に来てくれて大統領まで来てくれたから、憎まない展示にしてくれててよかったなぁって思った。
[ 2016/05/30 19:16 ] [ 編集 ]

あくまでも自分の勝手な想像なので、話半分位で聞いて貰えれば良いかもしれないけどね。
大統領の先輩が悪く書かれている施設へは、多分オバマさんも行かなかったのかな?と、想像してみた。

落とした当時は大絶賛だったのに、今ではアメリカ本国でも4割くらいが疑問を持っているそうな。
70年前と比べても、大きな変化だと思う。
[ 2016/05/30 21:52 ] [ 編集 ]

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