ポーランド散策記 Vol.15 ~Quad Machine~

 観光としては最後の場所へ行く為、プラガ地区へ向かいました。
 第二次世界大戦を経験し、銃痕のある建物が残る地区。

 いわゆるスラム街でもあり、場所によっては観光客が行くべきではないと言われています。
 私もそう聞いていたので、街の移動中ではカメラを持たずに歩きました。
 街の画像が無いのはそのせいです。

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 ドキドキしながらようやく見つけた、PM Shooter。
 私はここでアクティビティを体験します。

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 海外で日本では味わえないアクティビティを体験する、というのが流行っています。
 私の場合は一人でも楽しめる、射撃を体験する事に。

 受付では迷彩服を着たポーランドの美女が仕事をし、隣のテーブルでは恰幅のいい地位のありそうな男性がPCを捜査中。
 傍らでは犬が寝ているという、なんか映画の1シーンみたいな場所にやってきました。

「英語が苦手なので、当日はゆっくりしゃべって頂けますか?」
 という文と共に予約は済ませていたので、その旨報告すると、
「今日は団体さんが来てまだ終わらないので、20分ほど待っていただけますか?」
 この後予定も無いので、OKと返事をし店内をぼんやり過ごします。

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 予約の時点でどの銃を撃つかは決めてあるので、特に意味も無くボンヤリとメニューを拝見。
 44口径のマグナム弾が1発150円とか、もう冗談みたいに安い価格設定です。
 
 そのうち先程のお姉さんがやってきて、
「どれか1種類、無料で追加するので選んでおいてください。」
 セットメニューと追加で予約していたスナイパーライフルが、弾丸が無くなったという事でキャンセルになったからか、前に遊んでいる団体のせいで開始が遅れている分のお詫びか、とにかく無料で1種類撃たせてくれることになってので、そちらもチョイス。

 セットメニューは本当に色々あるので紹介しきれません。
 私が選んだのは2番目に安い『一通りの種類の銃が撃てるコース(5発~15発)』です。

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 さて、準備完了の報告を受け、耳当てを装着して射撃場へ行くと、むせそうになるほどの硝煙の臭い。
 ああ、これが銃を撃った時の臭いなのか。

 耳当てをつけていても驚くほどの発射音。
 そして奥のスペースでは件のグループが大騒ぎしてサブマシンガンを連射しています。

 正直、ビビりました。

 一人旅だから怖さを共有できる人もいねえ!という事に気づいたのもこの時です。

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 ふと足元を見ると、凄まじい数の薬莢が転がっています。
 もちろん、実弾。

 ああどうしようどうしよう。

 しかし事前に連絡していたのが良かったのか、私を担当してくれたお兄さんはとても親切な方でした。
 銃の扱い方、狙い方、注意点、すべてゆっくりとわかりやすい英語で喋ってくれて、文句の無いスタッフさんでした。
 これを撮影している時点では、まだ説明を受けていないのでわかっていませんでしたけど。

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 自分が撃つ銃がズラリと並べられていきます。
 弾倉を挟んで左からグロック17、PM-06サブマシンガン(多分)、コルトM1911(多分)、CZ75(多分)。

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 同じ棚に乗せられなかったAK47カラシニコフ小銃と、RS-X1ショットガンは左の棚へ。
 この他に、無料でM16を撃たせてもらいます。

 では、ここで簡単に銃の説明をしましょう。

【ハンドガン】
 いわゆる拳銃。
 携帯性に優れているのが長所で、命中率、飛距離共に低め。

【サブマシンガン】
 いわゆる短機関銃。
 小型で連射性に優れるが、命中率飛距離共に低め。
 狭い所で威力を発揮するので、室内で活動する事が多い特殊部隊やテロリストが好む。
 女子高生が快感を得るのもこの銃。
(本来の機関銃は地面に設置するもので、とても少女が持てるサイズではない。)

【アサルトライフル】
 主に軍隊が使用するライフル。
 サイズが大きい分、飛距離、命中率、連射性共に優れている。
 作りが複雑な事が多いので、軍隊位でしかメンテナンスを維持する事は出来ないと思われる。

【ショットガン】
 拡散する弾を発射する銃。
 遠くの目標には届かないが、近くの標的には高い命中率を誇る。
 猟銃や銀行強盗等で使われる。
 


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 では早速、射撃体験を開始。
 まずはハンドガン、Glock17(15発)とCZ75(10発)を撃たせてもらいました。

 パァーン パァーン パァーン!

 なんていうかですね。

 想像以上の反動です。
 一番小さいサイズの拳銃でもこれだけ衝撃が大きいなんて、思いもしませんでした、
 撃っていて、ちょっと怖くなってきます。

 左側に寄っているのは、スタッフさんとの立ち位置が悪く、的よりやや右側から撃ったからではないかなと思います。 

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「ストマック、ストマック!(お腹に力を入れて撃つ)」
 というスタッフさんのアドバイスが聞こえないくらい動揺し、小経口のハンドガンでも苦戦していた私は、3丁目となる45口径のコルト1911で泣きそうになります。

 反動が凄く銃口が上がる事を怖がり過ぎて下向きに撃った結果、5発中3発(下に集中している3箇所)しか当たりませんでした。
 コルトって、おそらく私が生まれて初めて手に入れたエアガンだったんじゃないかな?
 大人になってからまさか実銃を撃つことになるとは。

 真ん中から上部にかけての銃痕は、サブマシンガン(PM-06と思われる)のもの。
 もはやまともに連射での制御が利かず、単発設定でようやく扱えるレベルです。
 FPSなどでサブマシンガンを操作するとエイム(照準)が上向きになって撃ちにくくなりますが、実銃はそんなレベルじゃなかったです。

 サブマシンガンの事故は、このまま上向きで撃ち続けて、その反動で銃口がクルっと自分の方に向いてくるパターンが多いそうです。
 ガンダム0080の寒冷地型ジムの悲劇って言えば、ピンとくる方がおられるかも?

 このあたりから残心(戦国時代の砲術家が発射後に精神の安定を図る仕草)を意識するようになり、恐怖は徐々に減っていきます。 

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 お次はアサルトライフル2種類。
 AK47と、M16を扱います。
 上の写真はM16です。

 AK47はソ連のカラシニコフさんが開発した自動小銃。
 精密性などを多少犠牲にしてでも大雑把に設計する事により不具合を減らし、どんな環境でも使えるように設計されています。
 生産数がギネス記録に達し高く評価された反面、コピー品が出回ったり、裏流通品で取引されてしまい、今やテロリストの代名詞ともなっています。生前、カラシニコフさんは国の為には作ったが、この銃が本来自分が望まない物の手に渡り多くの命を奪った事に胸を痛めていたそうです。
 主な活躍場所はベトナム戦争のベトコンから、アルカイダやISILまで。(テロリストがよく持っている木製のライフルの多くがAK47です)
 オウム真理教も極秘にコピー品の量産をもくろんでいました。(結局作れなかったようです)

 M16はAK47と同時期くらいに配備されたアメリカのアサルトライフルです。
 命中率や連射性は高いものの、やや繊細に設計されていたせいか、ベトナムのジャングルでは不具合が多かったとか。
 ただ適正環境では高い信頼のある銃と言う事で、半世紀を過ぎた今でもアメリカ軍が継続して使用しています。

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 〇の付いているのがM16、付いていないのがAK47です。

 サブマシンガンから的の距離が長くなりましたが、それでもAK47は10発中8発命中しています。
 先のサブマシンガンと反動こそ近いものがありますが、銃が大きくなり体で支えられるのが大きかったのでしょうか。
 ただ高い信頼性といっても、ジャム(弾詰まり)は起こりましたけど。

 それよりも驚いたのが、M16でした。
 5発撃って、なんと全弾命中!
「ターゲットは死んだね。」
 と、スタッフさんも驚いてました。

 いや、これはライフルの性能でしょう。
 確かに思ったところに弾が飛んでいきます。
 メンテナンスは大変だけど、しっかり整備すればしっかり頑張ってくれるのが、軍で採用する上では重要なのでしょう。

 しかし、ベトナム戦争時代のアメリカ軍、ベトナム軍双方の銃を体験できるとは。
 東側国家ポーランドならではの経験でしょうかね。
(東側の銃を体験できる射撃場はそれほど多くないとか。)

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 最後はトルコ製のショットガン、RS-X1。
 12番ゲージのショットシェルを発射する、一般的なショットガンです。

 コルトやサブマシンガンが上に反動が強い銃ならば、これは後方への反動が強い銃だと言えます。
 右肩でしっかり固定して撃つのですが、衝撃は今回の射撃体験で最も大きいものでした。
 これ右肩の姿勢が悪いと、肩の骨を痛めるとか、折れてしまうのではないかな。

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 散弾なので照準もへったくれも無いです。
 どうあっても相手は死んじゃうでしょうね。



 実際撃ってみてわかったのが、映画みたいな射撃は無理だな、ということ。
 二丁拳銃は狙いが定まりませんし、弾がなくなったら交換もできません。
 水平撃ちも同じく狙いにくく、腕を痛めそうです。
「ああいう撃ち方は射撃時に役者の顔を映したい映画ならではの演出。」
 って説明していたのは、『ガンスミスキャッツ・バースト(園田健一先生作)』と言う漫画だったかな?

 それが経験で知る事が出来たのは大きな収穫でした。

 ちなみに料金ですが、サービス分のM16を除いたセットで、5100円位です。
 韓国の射撃場ではハンドガンが10発4000円とか5000円もするらしいので、安く射撃を体験したいならポーランドを候補に入れても良いと思います。

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[ 2016/09/28 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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