FC2ブログ









乾いて候

 チャンバラの話がしたいのでします。
 ここ最近、江戸時代の尾張七代藩主、徳川宗春の事を調べておりまして。
 その際に関連書籍としてオススメされた漫画を読んでみました。

2014082701.jpg
乾いて候
(作:小池一夫/画:小島剛夕)

 小池先生、小島先生の『子連れ狼』を手掛けた名コンビが手がけた、徳川八代将軍徳川吉宗の御毒見役(将軍の食べる料理を先に食べ、毒が入ってないか調べる役)である腕下主水が主人公の物語です。

 この腕下主水、実は吉宗の隠し子で、日頃は毒見役をしながらいざと言う時は父の吉宗の身を守るために命を懸ける活躍をしています。
 本来ならば将軍様の息子であるはずなのに隠し子なのでおおっぴらにできず、将軍を毒殺する敵がいれば真っ先に死ぬ毒見役についているという数奇な運命を背負った主水が、心が渇いた日々を過ごすという。

 この主水がカッコいいんですよねー!
 男が惚れる男と言うか、こういう人がモテるのならもうしょうがないというレベルの良い男なのです。
 ストイックに生きなければならない主水だけでなく、父子で敬意を表しながら息子を犠牲にしても幕府の威光を保たなければならない吉宗と、主水に惹かれる素敵な女性と、魅力的な登場人物が沢山いますし。
(肝心の徳川宗春が悪役っていうのが残念ですけどね)

 また肝心のストーリーも秀逸で、特に吉宗の将軍就任などの経緯は、
「全くありえない!・・・・・・とも言えないかも?」
 という、リアリティとフィクションのバランスが素晴らしかったです。
(本来松平姓も名乗れなかった吉宗が、紀州の藩主になり将軍になる為には、奇跡を三乗四乗しないといけなかったのです。)

 子供の頃は父親の本棚に会った小池一夫先生原作の漫画とか、池波正太郎先生の小説を観ながら、
「なんでこんなの読んでるんだろう。ジャンプとかコロコロの方がおもしろいじゃん。」
 と思っていましたが、大人になって小池先生や池波先生の良さが・・・ひょっとすると父親以上にわかってきたのかもしれませんねえ。 

 ちなみにこの作品は実写化ドラマ化されており、この漫画の巻末解説と、ドラマ版の主役を田村正和さんが担当されています。
 DVDレンタルなどで観られないのが残念です。
スポンサーサイト



[ 2014/08/27 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)