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期間限定不死身

 物の本で、ナイジェリアやサハラ砂漠周辺にいるという、ネムリユスリカという虫の存在を知りました。
 ユスリカは、よく田舎の田んぼなんかでわいている蚊柱の元となっている虫です。

 これが幼虫時、なんらかの出来事が原因で乾燥する事があるのですが、乾燥するとなんと不死身になるのです。

 暑さ寒さ、放射線も大丈夫。
 プラスチックの容器に入れて宇宙空間に2年以上漂わせていたら、容器はボロボロなのにネムリユスリカは平気でした。

 無敵期間は現在実験されている限りでは19年まで確認済み。
 それ以降は古いサンプルを開けるのがもったいないので、なかなかできないと聞きます。
 50年以上保存されているサンプルは、今蘇生の実験をするより、100年後200年後に開けた方が良いのではないか?・・・だそうで。

 不死身の秘密は、トレハロース。
 我々が日頃お菓子やパンに利用している砂糖の仲間であるこの甘味料が、水分の代わりにネムリユスリカの体に蓄積され、乾燥された状態でも生きていけるのです。同じ不死身属性のクマムシも、やはりトレハロースが体内にある事で生きていけるそうです。

 この技術を応用すれば、例えばアルツハイマー病を改善させる薬や、低温保存が必要だった薬を常温で長期間保管できるようになるだけでなく、人体の保存の技術も可能ではないかと言われています。
 今は治せない病気になった時など、トレハロースを体内に入れてカラカラにしてもらい、数百年後に蘇生させてもらう、という未来もくるかもしれません。

 で、ここまでネムリユスリカがいかに最強かを書き綴ってきたのですけれども。

 ・・・・・・・なんと、成虫になると2日位で死にます。

 ネムリユスリカは口が退化して無いので、一度成虫になると何も食べられなくなります。
 あれだけ不死身だったのに、大人になると2日位で伴侶を見つけて繁殖をしなければいけません。

 不死身は凄いのだけど、もう少しその驚異のメカニズムを大人になってから生かせなかったものか。


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[ 2017/11/23 18:47 ] 日記 | TB(0) | CM(0)