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引きつけワード

 ライトノベルにせよ、美少女ゲームにせよ、ワーオッ!な大人の映像作品にせよ、最近はタイトルの説明化が顕著になってます。
 簡単に言えばタイトルで中身がわかるようになっているのです。

 例えば「桃太郎」というタイトルで、私達は桃太郎の内容を知る事はできません。
 絵本の中身とか歌とか、モデルになった岡山県の吉備津神社とかで調べて知る事が出来ます。

「説明化」というのは、この桃太郎のタイトルを、
「おばあさんが拾ってきた桃から生まれたイケメンが犬雉猿を連れて鬼退治へ行った結果www」
 とかにしちゃう事を言います。

 ライトノベルでは「現実世界であやとりしか能が無かった俺があやとり絶対の世界へ転生した結果」とか。
 美少女ゲームや映像作品では「浮気妻 36歳の妻が俺の単身赴任中に!」とか。

 最近の若者には、読んでみて自分に合う作品を探す時間やお金の余裕が無いらしく、少しでもハズレを避けるためにタイトルでわかるようにしているそうです。
 インターネットで買い物をされる方の検索対策もあるのでしょうか。

 まことに嘆かわしいお話です。
 タイトルで中身を想像する楽しさと言うのもあるのです。
 梶井基次郎の「檸檬」という小説は、実際に読んだりネットで調べたりしないかぎりは意味は分からないと思います。
 でも読み終えるとなるほどねー!となり、その後自分が何度も話のタネにできるわけです。

 他にタイトルが秀逸な作品は、他には北村薫さんの「ターン」とか、真保裕一さんの「連鎖」や「ホワイトアウト」等でしょうか。
 真保裕一さんの作品は高校生の時に悪代官後援会先輩にオススメされて熱心に読んでいました。
 
 ゲームだったら「ドラゴンクエスト3 そして伝説へ」がやはり素晴らしいですね。
 最後の最後に「なるほど、そういう事か!」と思う副題は、現代においてもなかなか見当たらないでしょう。

 物語やゲームは決して記号ではありません。
 作者の言いたかったこと、表現したい事を本文から拾っていく楽しさを、今の若い人には培っていただきたいものです。

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[ 2018/02/26 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)