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皇軍兵士の日常生活

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皇軍兵士の日常生活(一ノ瀬俊也)

 戦争の本をもう1冊読めたので、紹介。
 タイトルは『皇軍兵士の日常生活』です。

 兵士の朝から夜までの生活が書かれているのかな?と思って買ったところ、中身は公的資料で当時の状況を知ろう!というものでした。
 テーマの一つに『不平等・不公平』というものがあり、当時の人たちが兵役を通じて感じた不平等・不公平な思いも考察されています。

 例えば学生は兵役が逃れることになると、お金のある家の男性は急に学生になります。
 学費を払えない一般市民(≒子供を兵役に出さないといけない家庭)はなんと思ったのでしょう?
 また兵役になった社会人は会社から相応の手当てが出ていましたが、これもまずは兵役へ行った人とそうでない人は不公平ですし、兵役へ行った人同士でも、会社の立場でもらえる手当てが違うなど、本人の努力とは関係なく不公平を感じていた市民は多かったようです。
 
 また面白い資料の中には、「兵役逃れのケーススタディ」的なものがあります。
 戦前、日本男子の何割かは兵役として強制的に軍隊に入隊させられ、戦地へ向かいました。

 もちろん行きたくない人はいるわけで、
「醤油を1瓶分飲んで体調を崩し、兵役を逃れる」
 裏技などは、兵役あるあるとしてすでに有名ですね。

 その他には、

・目の中に魚のうろこを入れて目の異常と偽る
・お尻の穴に毒草の汁を縫って肛門の病気と偽る
・耳の中に卵黄(卵の黄身)を縫って中耳炎と偽る


 などの例があり、多くがバレて逮捕(兵役逃れは懲役刑です)されています。
 
 面白いのは近眼を偽る男子に度数が1.0の眼鏡を渡したら、
「は、しっかり見えます!」
 とか言っちゃったエピソードもあり、まあ昔の人も悪知恵が働くのだなあと感心してしまいました。

 ただしこの時代にも生まれや育ちで恵まれている人と、そうでない人は沢山いました。

 最近保守派を自称する有名人が沢山います。
 調べてみると高貴な血を引いていたり、裕福な家に生まれて育っている人ばかりが多く。
「そりゃあ昔から恵まれている環境の家計なら、戦争は正しいとか素晴らしい日本とか言っちゃうのだなあ。」
 などとしみじみ思います。


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[ 2018/08/27 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)