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至誠および妻の愛は天に通ず

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『パッドマン 5億人の女性を救った男』というインドの映画を観に行ってきました。
 素晴らしい作品でした!

 舞台はインド。
 主人公のラクシュミカント(ラクシュミ)は技術工(兼経営者)をしている真面目な青年。
 そんな彼がある日、妻のガヤトリが汚れた布を干しているのを発見します。

「それはなに?」
「女性の月のものに使う布よ」
「そんな大切なところに使うのに、雑巾より汚い布を使うのか!」

 インドでは生理は『穢れ』の扱いを受けており、男性が生理について語ることは許されていません。 
 また女性は生理の間は家の中では暮らせず、ベランダにベッドを置いて過ごさなければなりません。
 妹がいたラクシュミも、最愛の妻ができた事で初めて生理について興味を持ったのです。
(日本でも昔はそういう風習がありました。)

 それじゃあ紙ナプキンを買えばいいじゃない?
 と思いきや、当時流通していたナプキンは日本の相場に直すと、1箱1500円。
 とてもじゃないけど、一般の家庭で買える状況ではなかったのですね。

「妻に健康的な生活を送ってほしい!」
 と考えたラクシュミは、ナプキンを手作りすることを考えます。
 ただこれは生理を語ることが許されない価値観の世界において、おかしな人、さらに言えば身内の恥として扱われます。
 自分で作ったナプキンと女性用下着を身に着けたり、動物の血をナプキンにかけて歩いてみたりと、傍から見たらくるっているとしか思えない実験を繰り返します。
 
 とうとう村からも追いやられ、妻にも逃げられてもなお、ラクシュミは手軽に使える生理用ナプキンの開発を続けるのです。


 
 驚くべきことに、これは元々実在する人物をモデルに制作された物語なのでした!
 本物はアルナーチャラム・ムルガナンダムさんという方で、高額な大型マシンを使わず簡単に作れるナプキンを開発したことで、国を始め多くの団体から称賛されました。海外のWikipediaを見る限り、ご本人も村を追放されているようです。
 
 彼が登場する前のインドでは、生理用ナプキンを使う女性は全体のわずか12%。
 その他の女性は非衛生的な布や新聞紙、灰や木の葉っぱなどを使っているため、生理中は基本的に外出もできません。
 女子学生は毎月5日くらいは月経で休まないといけないので退学率も高く、さらに感染症で子供の産めない体になったり亡くなってしまうケースも珍しくありませんでした。
 
 それがこの低価格のナプキンが発明された事で、女学生はしっかり学校へ通う事が可能となりました。
 また女性も心配することなくお仕事もできるようになり、ナプキン工場や販売スタッフとして働くことができるようになります。
 女性が働いて自分でお金を稼げるようになると、今度は夫の暴力で苦しみながら過ごさなければいけない女性が減ります。
 今までは外に勤めに行けず夫の稼ぎに依存しなければいけなかったのが、自分のお給料がもらえる事で自由になれたわけです。
 アルナーチャラムさんもこの女性が4人で作れる簡易ナプキン製造機を独占して利益を上げることをせず、インド国内やアフリカ、中国などに安く販売し、多くの国の女性の自立に貢献。

 関わる人たちがみんな幸せになるという、素晴らしいご活躍をされています。

 だいぶ熱く語ってしまいましたが、色々と新たな発見に気づいた素晴らしい作品でした。
 これは誰が観ても面白い映画ではないでしょうかね。 

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[ 2018/12/15 13:16 ] 日記 | TB(0) | CM(0)