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「お手本の国」のウソ

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「お手本の国」のウソ(田口理穂さん、他)

 ひょっとしたら、これが今年最初の本紹介でしょうか?
 紹介が延びに延びて、今年最初に読んだ本の記事をいまさらになって書くことになりました。

 本書のテーマは、よくテレビなどで見かける、
「○○ではこうだ!」
 という話が本当かどうか、各国に暮らす日本人が検証してみるというものです。

「フィンランドは教育国家だ!」とか「ドイツはナチス時代の戦争責任を清算した」など、日本においてよく聞く『出羽の守(日本のシステムを非難する際に、主に欧米の良い所を紹介する手段)』は、果たして事実なのでしょうか。
 本書を読む限り、それは必ずしも正しいとは限らないことを知る事が出来ます。 

 フランス、フィンランド、イギリス、アメリカ、ニュージーランド、ドイツ、ギリシャ。
 日本で紹介されるときには良い所だけ知らされるので、あちらはあちらで問題を抱えているのだなあという点もあり、それを差し引いても日本が学ぶ点が多くあり、読んでいて面白い作品でした。

 とりわけ感心したのがニュージーランド。
 日本の人口の30分の1という規模でありながら環境や生物保護にかける予算は日本以上。
 過去に動物を絶滅させた経験から、外来生物を滅ぼしてでも生き物を大切にしようという姿勢は日本も大いに学ぶべき点があります。
 徹底的に住民に対し説明会を行い出された疑問にしっかり回答を出すことで、反対派だった住民が協力的になったというエピソードは、予算も機会も得られない日本の行政にとってはうらやましい事でしょう。この国が捕鯨の姿勢をとる理由、なんとなくわかるような気がしますね。
 
 ところで、本書で登場するニュージーランドの「カカポ(フクロウオウム)」という、ニュージーランド固有の飛べないオウムが可愛くてですね。
 これが観られるならニュージーランドへ旅に出るというのも良いなあ。
 

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[ 2019/02/06 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)