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船頭おらず船沈む

 回転寿司やコンビニなどでアルバイトが問題行動を動画で流し、ニュースになっています。
 多くのメディアで取り扱われ話題となり、どのようにすれば繰り返されずに済むか議論されています。
 
 このニュースを聞いて、ふと思った事がひとつ。
「バイトが問題行動を起こしていた時、責任者はどうしていたのだろう?」

 かつてアルバイトという概念が生まれた際、この雇用形態は「正社員のサポートをする立場」であるとされてきました。
 商店の店員さんは基本社員であり、アルバイトは商品を補充するとか、レジの手伝いをするとか、あくまでも補佐の立場でした。
 今、スーパーでもコンビニでも回転寿司でも、よほど人手不足でもない限り社員がレジや商品補充をすることはほとんどありません。
 価格競争が激化していった結果、本来は補佐だった立場のアルバイトがお店のメインを担っています。
 給与が変わらずに責任だけが増していっているのです。
 
 さて、ここでアルバイトスタッフが問題を起こした企業に質問です。
 回転寿司において、調理場は補佐の役割をするバイトだけでやっていける程度の場所ですか?
 コンビニにおいて、レジは補佐の役割をするバイトだけでやっていける程度の場所ですか?
 
 言い方を変えましょうか。
 お客さんと接する場所は、本社のデスクワークと比べるとコストを下げる必要のある『どうでもいいエリア』なのですか?

 お客さんに直接評価される場所で監督する社員がいないのはどういう事なのでしょう?
 回転寿司の調理場なんて、飲食店の中ではもっとも大切な場所ですよ。
 料亭だって寿司屋さんだって、普通は大将が調理場やカウンターにいるではないですか。

 プロの野球やサッカーでも試合で指示をする監督選びは大切ですし、それなりの権力と責任を持たされます。
 バラエティ番組だって、高めのギャラを用意して司会者をしっかり起用します。
 予算削減のために監督のいない野球チームとか、雛壇芸人だけのバラエティ番組って存在しませんよね。
 でも回転寿司やコンビニではありえてしまうわけです。

 魚の切り身をゴミ箱に捨てたり出したりしたアルバイトが、
「君を社員にしてこの調理場の監督を任せたい」
 と言われていたら、あんな事をしていたでしょうか。
 また調理場でしっかり指示をするスタッフの目の前でも、あんな事をしていたでしょうか。

『船頭多くして船山に上る』というたとえはありますが、そもそも船頭がいなければ船がまともに進むはずがないでしょう。
 大事な場所だからそれなりに権力と責任と報酬を用意して、人を配置しないといけないのです。
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[ 2019/02/23 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)