FC2ブログ









小泉八雲集

2019111301x.jpg
小泉八雲集(小泉八雲)

 2年前に記念館へ立ち寄った、小泉八雲の本を読んでみました。

 小泉八雲の本名はパトリック・ラフカディオ・ハーンといい、元々はイギリス人。
 アメリカの出版社として来日し、その後日本で教師となり、日本人女性と結婚しました。

 前にも書きましたが、この方の偉業のひとつに「日本の怪談を世に広めた」というものがあります。
 彼は日本の色々な人から不思議な話を聞き、海外向けに紹介していました。

 実はこの本も、元々は海外向けに作られたものが日本語に訳されたもので、これにより、
「日本にはこんな話があったのか」
 と、日本人が知るきっかけともなっています。
 その中でも「耳なし芳一」や「雪女」「のっぺらぼう」などは有名ですね。

 2年前に記念館に行っておきながらぼんやりとした話しか知らないというのに恥じながら読んでみると、いくつか気が付くことがありました。

 まずひとつは、女性側の無茶振り。
 奥さんが早く死ぬ場合、
「私が死んでも新しい妻を迎えないでくださいね。」
 と約束して死んでいき、後日後妻を迎えた夫を呪うみたいな話が多いです。
 不思議な事に、その逆バージョンはありません。
 そりゃあ自分は幽霊になるから良いでしょうけど、20代で奥さんが亡くなった後はずっと一人っきりで暮らせって、男性には厳しすぎません?

 ふたつ目は、オチが無いお話が結構あるという点。
「その後の話は知らないという」 
 山場が終わると最後の描写が無く、こんな感じに投げっぱなしにしている話が結構あるのです。
 人から聞いた話が元になった事が多いので、仕方ないとは思いますが。
 現代っ子は最後が気になるのです。

 最後は、作中の単位が尺貫法ではないという点。
 元々海外向けに書かれた作品なので、長さはヤード、重さはポンドで語られています。
 本書の物語は日本が舞台ですからね。
 バリバリ和服を着た人が○ポンドの赤ちゃんを抱いて○ヤード歩いた…・・・となると、どうしても脳内で登場人物がみんな浅草あたりで武士のコスプレをしているイギリス人観光客みたいなノリになってしまいまして。

 ともあれ、一度読んでみる価値のある作品だとは思います。
 最近は色々な所で読みやすい形で出版されているので、みなさんも小泉八雲の怪談に触れられてみてはいかがでしょう?
 
スポンサーサイト



[ 2019/11/14 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)