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たらこスパは許されたのだ

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ねじ曲げられた「イタリア料理」(ファブリツィオ・グラッセッリ)

 たまに本屋さんへ行くと思わぬものに出会えるなー、と思った本を1冊紹介致します。

 タイトルは、ねじ曲げられた「イタリア料理」。
 筆者のファブリツィオ・グラッセッリさんは、ミラノ工科大学を卒業後に建築家として日本の建築会社に招聘されて来日。
 イタリア語教師をされたりワインについての書籍を出版されるなど、多彩な方のようです。

 タイトルこそ過激ですが内容はいたって真摯なイタリア料理の歴史が語られており、パスタやピザ、オリーブオイルの歴史やイタリアとの関係が書かれています。

 この本によるとイタリアではパスタといえば貧しい人の食べ物で、茹でたパスタにチーズをかけて手づかみで食べていたそうです。
 またピザはパンの上に具材を置いただけのもので、これも貧しい人の食べ物だったので具材はその日に手に入った安いものをのせて販売されていたようです。

 イタリア料理が華やかになったきっかけとなった国はアメリカです。
 一部を除きイタリアで食べられていなかったトマトは缶詰の誕生で普及し、マルガリータを始めとする現在の間隔での「ピザ」も、イタリアからアメリカへ移民した人達がピザ店をオープンし、ピザのチェーン店という文化が生まれ、逆輸入の形でイタリアにも広がりました。 
 
 あまり詳しく書いてしまうと作品の面白さを損ねてしまうので詳しくは控えますが、
「パスタもピザもグローバルな食べ物なので、その地その地の特色あるメニューは尊重すべき」
 というファブリツィオさんのお話は大変心強いものがあります。
 ご本人も日本でパスタを食べており、たらこスパも美味しいとの事。

 寿司ポリスではないけれど、世界の間違ったお寿司(正しいって何だろう?)を笑うTV番組などを観るたびに感じていた疑問に一つの答えを提供してくれた本でした。

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[ 2020/02/10 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)