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驚くほどの類似点

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ブラック化する学校(前屋毅)

 都内の小学校で教師をしている知己がいます。
 私とは違い真面目でしっかりしており人として尊敬している人物です。

 そんな彼でも朝は7時頃から夜は7時以降まで学校で仕事をしていて大変だとの事。
 日頃からのんびりしている人間ではないから、単純に仕事が増えているのだろうか?
 そこで読んでみたの本がこの「ブラック化する学校」です。

 読了したところ、教職は忙しいと言うよりそもそもシステムが大きく変わってしまった事が分かりました。

 以下、大きくかみ砕いて書き連ねます。
 2006年の小泉政権の改革で人件費は大きく削られ、改革前と比べると2人分の予算で3人の教師を雇うようになりました。
 当然現在雇用している教師の給料を減らすのは難しいので、学校側は非正規雇用の教師を増やすことになります。
 本書が出版された2017年には平均すると6人に1人が非正規雇用で、学校によっては4人に1人が非正規雇用だそうです。

 非正規雇用の場合は時給1200円程度で夏休みなどの給料がなく、塾の講師などで糊口を凌ぐが、あるいは夫が稼いでいるからそれくらいの収入で問題のない既婚女性がパート感覚で行っていうのが現状。
「3月の31日は雇用期間から外す事で、その度に4月1日から新規雇用になるから昇給させなくても済む」
 というひどい裏技も横行しているため、生活保護を受けてまで教職をする人も。

 事務員や用務員なども人件費削減の影響で減っており教師が施設のペンキ塗りや雑草取りをしているケースも多く、さらに文科省や教育委員会に提出する資料の作成に時間をとられ授業の準備をするのが精一杯。教師の読書時間は1日平均12分だそうです。
 
 人員は減る一方なのでこれらの雑用の負担は徐々に増えていく上にイジメ問題が発生すると、
「学校は何をやってるんだ!」
 と非難され対策の為に負担が増加。

 さらには働き方改革で残業が悪とされる為に、
「教師は18時までに仕事を終えて帰るように」
 等と命令されるという、聞いていて地獄としか思えない状況が続いているようです。

 ああそういえば英語の必須化やプログラミングの授業の対応も大変らしいですね。
 文科省は少子化に合わせて教員を減らし続けるようですが、今の政権(自民党)が経済界と仲が良いので経団連にとって都合のいい人材育成計画はこれからも続くと思われます。

 平成21年度以降に教職免許を取った人には更新制(10年毎)が適用され、更新時には30時間程度の講習が必要になってますし。
 我が国と国民は「国の宝」である子供たちをどのようにしたいと考えているのでしょう。
 教育現場とは無関係の私でさえ、読んでいてどうしようもない空気が漂っているのがよくわかる一冊でした。

 そんな教育界をブラック化させた責任者である小泉元総理は先日お孫さんが御誕生されましたが。

 お金持ちで教育費もあるでしょうし祖母と父の七光りで比較的ラクに政治家になれるコースもあるから、不安は無いのでしょう。

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[ 2020/03/13 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)