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化けて東葛

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柏・我孫子のむかし話(岡崎柾男)

 アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」も終盤で盛り上がってきたこともあり、地元の妖怪にまつわる話を調べてみる事にしました。

 手に取った本は、柏・我孫子のむかし話(岡崎柾男)。
 その名の通り、千葉県の柏から我孫子のあたりに伝えられている昔話を集めた作品です。

 読了して感じたのが、全体的に漂うのんびりとした空気。
「ゲゲゲの鬼太郎」のように、世界征服を望む妖怪なんて出てきません。

 表紙の女性のモデルであろう藤姫の物語が、
「手賀沼の北の城主の娘が南の城主の息子と仲が良かったのを妬んだ娘の継母が両方を殺してしまい、娘が大蛇になって継母を殺しましたとさ。」
 という、ちょっとヘビーな話くらいで、あとはほとんど死者や怪我人は出てきません。

・相撲をしていたら河童に入れてくれと言われたので逃げてきた。
・平将門の砦跡あたりに住むと貧乏になる。
・ムジナ(おそらくは狸)に騙されて美女と飲み食いしていたつもりが、翌朝気が付いたら自分の褌をモグモグしていた


 現代人から見ると、なんとなく牧歌的というか、オチが弱いというか。
 最近の妖怪談のオチでみんな死にすぎ、というのがそもそもおかしいのでしょう。
 妖怪に殺されていたら、誰が話を拡げとんねん!という感じで。

 全体的に河童とムジナ(この辺りでは狸もムジナと呼んでいたらしい)の話が多い一方、
「線路のない所に蒸気機関車が走ってきた。」
 みたいなファイナルファンタジー6の「魔列車」もビックリの話もあり、読んで損のない面白い一冊でした。

 何より、登場する土地が知ってるところばかりだと気分が高まりますから。
 
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[ 2020/03/19 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)