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戦時下ニ団結セズ

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日本の戦時下ジョーク集 太平洋戦争篇(早坂隆)

 図書館で調べ物をしている途中に面白そうな本を見つけたので、借りてきました。
 早坂隆さんの「日本の戦時下ジョーク集 太平洋戦争篇」という、太平洋戦争前夜あたりから終戦前までに世に出回った漫才や狂歌が紹介されている本です。

 当時流行ったジョーク(ユーモア?)としては、
「贅沢は敵だ!」
 と書かれたスローガンに「素」という一文字を横から付け加えて、
「贅沢は素敵だ!」
 にしてしまう、日本人のたくましさがよく挙げられますね。

 実際には戦前あたりからキナ臭いジョークが雑誌に書かれるようになり、戦争中盤くらいまでは勇ましい事を語る漫才師が登場していたものの、ミッドウェー海戦あたりから徐々に傾き始める戦況を国が隠し続けているはずなのに、なんとなくそれが国民に伝わってきてしまうという、見ていてそわそわしてしまう流れになっています。

 海戦当初のジョークは本当に勇ましいんですよ。
 連合国の指導者が強敵日本相手にどうしようと苦労しているシーンだったり。
 日本の戦闘機がガンガン敵国の戦闘機を落とす話だったり。

「油断大敵。石『油』の輸出を遮『断』してしまったから、日本という『大敵』相手に戦う羽目になったのですね」
 なんていうノリで、軍に気に入られる漫才(&営業)をするコンビもあれば、すでに日本が負けるような事を示唆する噺家もいて、どうも現代の我々からしたら少しのどかな空気を感じました。

 思った以上にご先祖様達はしたたかで、ミッドウェーやレイテの敗北も知らされてないのに日本軍が負けていることがバレていて、憲兵に怒られないような悪口の工夫が発展した様子。中には時の総理である東条英機を禿げ頭扱いする替え歌もあって、日本人の替え歌好きは昔からあったのかと、さらに命をかけて笑いをとろうとする人がいるのかと、当時の様子をしみじみ思うのでした。

 ちなみにマッカーサーの名言である、
「I shall return(私は帰ってくる)」
 というセリフは、アメリカでも流行語になったそうです。

「トイレへ行ってくる、I shall return!」
 アメリカ国民は、こんな使い方をしたとか。

 そりゃあまあお互いにこんな国民性なら、戦争が終わって平和になったら仲良くなるでしょうよ。

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[ 2020/03/23 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)