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お茶の間の正義

 リアリティーショーに出演されていた若い女子レスラーが亡くなりました。
 原因は明らかにされていませんが、マスコミの報道ではSNSでの暴言を苦にした自殺だと思われているようです。

 番組を観ていないので話を聞いた限りの事だと、どうもリアリティショーでひどい事をしたらしく、視聴者がSNSで罵詈雑言を浴びせたのではないかと言う話のようです。プロレスラーだった彼女は悪役とは何かをご存じの上で演じられたのを、視聴者の多くがその熱演を理解できず本物の悪人だと思ったのかもしれません。
 正義役が好まれる中、俳優でもレスラーでも悪役を引き受ける方は良い人が多いという事を世間は知らないのでしょうか。
 
 この事件を契機に、メディア側と世間側には二つの改善点を望みます。

 まずメディア側には、リアリティショーについてのエンターテイメントの存在を公表してください。
 番組と言うのは面白さを追求するのであり、あまりガチだヤオだと言っても始まらないところがあります。
 アメリカのプロレス団体は公式発表で格闘技ではなく娯楽スポーツと名乗り脚本家の存在まで公表しているにもかかわらず、それでも世界中で大人気です。

 これをキッチリ公開する事で、番組内の悪役を公式サイドで守ることができます。
 番組の望むことを真面目に行ったのに現実世界でファンに叩かれるなんて、気の毒過ぎますからね。

 それからこちらは皆さんへの、いわゆるお茶の間への要望です。
 エンターテイメントで見つけた怒りや憎しみは、エンターテイメントから離れたらリセットしましょう。

 エンターテイメントは人々が日々の辛さを忘れて楽しむ為に作られています。
 自分が楽しむためにTVを観たのに、その後もずっとイライラしていたら本末転倒です。
 出演者に憎しみをぶつけても何も解決しません。

 自分が所属する民族の悪口をあまり言いたくはないのですが、日本人は良く言えば真面目、悪く言えば子供っぽい所があって、TVで観た事をまるで自分の事のように怒る人がかなりいます。現在のコロナ禍にしても、自分が行った事の無い都道府県で営業しているパチンコ屋をさも近所の出来事として怒りを覚える人が少なくありません。
 
 エンターテイメントには必ず表と裏の部分があります。
 カメラで撮影しているのに悪く振る舞う人がいるのはどうしてか。
 コロナの関係であれば毎回のように大通りや商店街へ取材するのはどうしてか。

 本当は視聴者が楽しむように演じているのかもしれない。
 お茶の間の正義感を刺激して怒らせようとしているのかもしれない。 

 そういう意図も含めた視聴ができれば、映像娯楽がさらに楽しめるようになるはずです。 

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[ 2020/05/24 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)