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昭和生まれは昭和の事を何も知らない

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昭和史探索 1(半藤一利)

 ……などと深く感じた本、「昭和史探索1(半藤一利)」を紹介します。

 半藤さんは戦争と共に青春時代を過ごし戦後は昭和をはじめとする歴史に関する書籍を多く制作されました。

 半藤さんは非常に妙味深い評価の経歴がある方です。
 何が興味深いかと言うと、
「どうして戦争が起こったのだろう?」
「昭和から終戦までの歴史を調べよう!」
 というテーマはご自身が亡くなられるまで続けられたのに、右翼と言われたり左翼と言われたり評価が一定していない点です。

 終戦直後は、
「日本が誤った判断で戦争に負けて平和になったのに、何故今になって歴史を調べ直すのか!」
 と、過去の日本を肯定する好戦的な右翼主義者と評価されました。

 そして晩年は、
「戦前の日本は決して悪ではないのに、なぜ今になっても歴史を調べようとするのか!」
 と、過去の日本を否定する反体制(反日ともいうかな?)な左翼主義と評価されました。

 研究のテーマは、昔からずっと一貫されていたのですけれども。

 少し道が外れてしまいましたが、本書ではどのようにして日本が戦争の道を辿ったのか、昭和元年から毎年起こった出来事とそれに関係する資料やオーラルヒストリーを交えて丁寧に解説されており、非常に読みごたえがあります。
 ボリューム的には20年分で文庫本6冊分。
 これを読めば、戦前の昭和史についてはそれなりに得られるものが多い事でしょう。

 少なくとも陰謀論はちょっと恥ずかしくなると思います。
 どうやら半藤さんも陰謀論を快く思ってなかったのでこの本を作られたようですし。

 続きが気になるので、2巻以降も読んでみます。

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[ 2021/06/19 09:00 ] 日記 本の感想 | TB(0) | CM(0)