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最近読んだ面白い本を全部まとめて

 気が付いたらあと5日位で2017年が終わってしまう事がわかりました。
 同人誌書いていた関係で、本の感想みたいな時間のかかる記事は手つかずのままでした。
 おかげさまで新刊も完成し、手元に届きましたので、11月~12月頃に読んだ面白い本をまとめて紹介します。

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たけしの面白科学者図鑑 ヘンな生き物がいっぱい!(ビートたけし)

 ビートたけしさんが様々な科学者(生物学者)と対談をする作品。
 タイトルの通り、変わった生物を研究している方ばかりが登場しています。

 扱われている動物はダイオウイカやネムリユスリカ、粘菌など。
 私の好きなカラス博士(?)、松原始さんも出演されていますね。
 変わった生物を研究されている面々だけあって、生き物より科学者本人の方が面白い事もあります。 

 こういう対談物は、聞き手のインテリジェンスが問われるものが多いと言われています。 
 語彙や教養が無いと、こちらにも話が伝わってきませんからね。
 その点、たけしさんは教養のある方なので、例え話ひとつとっても楽しかったです。

「動物モノに興味があるけど、難しい話は苦手」と言う方にオススメします。

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犬たちの明治維新 ポチの誕生(仁科邦男)

 タイトル通り、明治維新前後から飼い犬の歴史を調べた作品です。

 犬の名前に「ポチ」という名前が使われたのは明治以降という話はわかっていたものの、何故ポチになったのか疑問だったので手に取りました。
 フランス語の「Petit(プチ 小さいという意味)」からとられたと言うのがいままでの知識でしたが、この本の説に、
「そうかもしれない!」
 と思う別の説がありました。
 結局正式な資料が無いので、どれも有力な説の可能性なわけですけどね。

 他にも里犬がどうやって飼い犬となったのかとか、西郷さんの銅像の犬はどのような犬か等、幕末から明治までの犬トリビアが沢山収録されており、犬好きには非常に楽しい一冊でした。

 興味深かったのが、「犬」という言葉の英単語です。
 我々は「Dog」という正解に至っているこの言葉、明治時代の英会話本では「かめ」とか「かむひあ」と紹介されていました。
 おそらく日本に来た外国人が犬に向かって「Come here(こっちにおいで)」と言ってるのを、犬という意味に勘違いしたのでしょう。

 色々な人の失敗があって、今に至っているわけですね。

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転んでもただでは起きるな! 定本・安藤百福(安藤百福発明記念館)

 チキンラーメンやカップヌードルを発明し、世界中の人々の胃袋を幸せで満たした日清食品の創業者、安藤百福の生涯を描いた本です。
 安藤さんは図書館勤めから商売人となり、メリヤス工場を作り、無実の罪で特高警察に逮捕され、震災や戦争に見舞われながらも、日清食品を立ち上げて画期的な商品を発明してしまうという、壮絶な人生を送られています。

 チキンラーメンを作ったきっかけは、戦後に多くの人が餓死してるのを目の当たりにしたからで、ラーメン以前にも戦後に食の無い若者を集めて事業を起こしたり、日清食品が出来てからは若者のスポーツイベントに資金を出したりと、とにかく世の為人の為に活動をされるのがお好きだったようで。読んでいる方も何かエピソードを知る度に感動しっぱなしでした。

「チキンラーメンは身体に良い。毎日食べている私が健康なのがその証明だ!」
 安藤百福さんは実際に毎日昼にチキンラーメンを食べ96歳まで生きられたのですから、この台詞に間違いはありません。
 実際にも1960年に厚生省から特殊栄養食品に認定され、妊産婦さんにオススメの商品にもなりましたし。

「レトルト麺は身体に悪い!」
 というのは、実はチキンラーメンではなく、チキンラーメンを真似て作った粗悪な偽物が作った評価だったようです。
 なるほど、安上がりになるからと、品質の悪い食材で作ったら、体に良いはずもありません。
 当時はチキンラーメンの袋だけ集め、偽物を詰めて売った業者もあったようですから、体に悪い説は濡れ衣ですね。

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河童が覗いたヨーロッパ(妹尾河童)

 そして今年の秋冬でもっとも面白かった本がこの「河童が覗いたヨーロッパ」です。
 舞台演出家でありイラストレーターであり作家であり、色々な事を覗くのが好きな妹尾河童(せのおかっぱ)さんの本です。
 タイトルの通り、40年以上前にヨーロッパを巡った時のお話が書かれています。

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 妹尾さんの凄い所は、スケッチ力と着眼点。
 お城や建物など、観光地を事細かに描かれる所は本当にスゴイとしか言いようがありません。

 これ、一部分じゃないんですよ。
 全編にわたって、文庫なのに本文も手書きなんです。
 
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 こうやって泊まった宿も、逐一上から見た構図や値段を描かれています。
 旅先ではスケッチを珍しがられたらしく、長さを測ったりする際に現地の人が面白がって協力してくれた事もあるようです。

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 乗った電車の乗務員さんまでしっかりスケッチ。
 国によって衣装が違ったり、仕事に対する熱量も違っていくのが面白いですね。
 
 旅をしたのが40年以上前の事なので、観光ガイドとしてはあまり役に立ってくれる事は無いと思います。
 が、それを上回って面白いのが生の情報量。
 あの頃のヨーロッパの宿や人々、観光地などが事細かに書かれているので、旅好きにはたまらない一冊だと思います。
 
 続編の「河童が覗いたインド」も同じく素晴らしい作品なので、お正月にこたつに入りながらお読みになってみてはいかがでしょう?


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[ 2017/12/27 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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