FC2ブログ










いじめと探偵

2018102601.jpg
いじめと探偵(阿部泰尚)

 たまには社会科に属するものも読みたいな、という事でこんな本を購入してみました。
 タイトルは『いじめと探偵』。
 探偵業をされている阿部さんが携わった学校のいじめに関する書籍です。

 阿部さんがいじめ調査を引き受けることになったのは、
「娘が万引きをして捕まった。不良になった原因を調べてくれ」
 という、とある父親から受けた相談がきっかけ。

 探偵に不良になった原因を調べさせるなんて、と思い調べてみると、なんと同級生の女の子たちから仲間の証として万引きを強要されていたことが判明。万引きを強要した方もさせられた方も有名私立女子中に通う裕福な家庭に生まれなのですが、そんなことはあまり関係が無かったようです。

 その後阿部さんはいじめ問題の解決を手助けする探偵のお仕事を250件ほどかかわることになります。
 これは終了までいたった数で、実際は相談だけでも毎年500件は受けているそうです。

 いじめの内容は多種にわたっており、本書で紹介されているだけでも、

・カツアゲ
・万引き強要
・援助交際の強要
・わいせつ
・集団レイプ


 と様々。
 性犯罪は主に中学や高校での問題だそうですが、集団レイプが小学生の3~4年生からあるという話には驚愕するばかりです。

 援助交際の強要は女子校の方が多かったり、集団レイプの指示は女子生徒がする場合もあったり、このどれらのケースでも青ざめた顔で謝罪するのは男子生徒側だけで女子生徒は淡々と書類にサインをして反省の顔を見せない事が多かったりと言う話は、驚くのと当時に、己の先入観(≒女性は常にレイプの被害者である)がいかに物事を見失うかというのがよくわかる例でした。
 最近は録画機能のあるスマホで上記の行為を撮影されて、さらにそれを材料に脅迫されることもあるのでしょう。

 ふと考えたのが、この阿部さんがレポートされたその後の学校と保護者の対応。

 本書によると、これら性犯罪についての刑事訴訟で刑事罰をなる加害者は1割ほどだそうです。
 そして被害者は転校または不登校。
 加害者側の9割は賠償金を払って済ませてしまう場合が多いとか。
 罪が明らかになると被害者側も登校しにくくなるというのが理由だそうですが、そうなると9割の加害生徒が、親の財産と引き換えにお咎めなしとなり、問題なく学生生活を続けて卒業し、社会人となっていくわけです。

 そりゃあ、犯罪因子を野放しにすれば性被害も無くならないわけですよねえ。
 
 気になる方はお読みください。
 文章も非常に読みやすく、色々と知らない世界の話も知ることができるのでオススメです。

スポンサーサイト



[ 2018/10/29 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
https://honkedoy.blog.fc2.com/tb.php/1719-4318016e