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商店街再生の罠 ~売りたいモノから、顧客がしたいコトへ~

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商店街再生の罠 ~売りたいモノから、顧客がしたいコトへ~
(久繁 哲之介)

 久繁哲之介さんの『商店街再生の罠 ~売りたいモノから、顧客がしたいコトへ~』という本を読了致しました。
 内容はタイトルの通り、町興しやB級グルメ、ご当地イベントの成功例失敗例が紹介されている作品です。

 この本ももちろん面白いですし書きたい事もいっぱいあるのですが、今日はこの本を買ったきっかけについてお話させてください。

 我がアビコシティでは、2005年からご当地グルメとして『白樺派のカレー』というのが生まれました。
 白樺派の文人(芸術家)柳宗悦の妻・兼子さんが味噌を入れたカレーをふるまったエピソードを元に作られたカレーです。
 大河ドラマ「いだてん」にも登場している嘉納治五郎は柳宗悦の叔父さんで、嘉納治五郎がアビコシティに別荘を作るときに柳宗悦も一緒に引っ越してきたそうです。

 でもこのカレーがプロジェクト発足15年を経てもまったく流行らないんです。
 市民でもそうそう知られていません。
 原因はなんなのだろう?というのが、本書を手に取ったきっかけです。

 この作品によると、B級グルメご当地グルメが流行るには色々と条件があるそうです。

・現地で多くの人に好かれている事
・男女関わらず人気のある料理である事
・簡単に作れること


 などで、ただ単に消費量が大きいだけでヒットするものではないそうです。

 その例をわかりやすくすると、
「宇都宮餃子はみんな好きであり食べ歩けるものなのでヒットした」
「高岡コロッケは元々働く人が多いから惣菜向けに売れていた上にイートインのお店も無く食べ歩けないのでヒットしなかった」
 などのエピソードが紹介されています。

 話はアビコシティに戻ります。
 それでは白樺派カレーはどのような位置にある料理なのかと考えてみると、

・カレーライスそのものは沢山の人が好き食べ物ではある
・しかし白樺派のカレー自体は地元の人に愛されていた料理ではない(過去の文献から掘り出しされた料理である)
・だから取扱いのある(イートインで楽しめる)お店はほぼなく、食べ歩きはできない
・さらにおそらく市役所の人間もほとんど食べてないしお店にも行ってない


 地方の商店街が衰退する理由の一つに「役所の人間が利用しない」というのがあるのですが、おそらくは我がシティもそんな感じなのではないかなあと思う今日この頃です。



 最後にもう一度『商店街再生の罠』に話を戻します。
 本書ではゲゲゲの鬼太郎やコナンをテーマにした商店街などの成功例も紹介されており、それほど専門知識が必要なく楽しめる作品です。
 個人店を経営されている方にとっても面白いかもしれません。

 興味のある方は手に取られてみてください。

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[ 2019/03/29 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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