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進化しない国民性 Part.1

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歴史の「普通」ってなんですか?(パオロ・マッツァリーノ)

「ハッ!」と気付くことが多い文章を書かれる謎の作家、パオロ・マッツァリーノさんの本『歴史の「普通」ってなんですか?』を読了しました。

 本書のテーマは、
「よく語られる昔の『普通』の歴史って、本当に『普通』だったの?」
 というもので、主な内容は、

 最近は保育園が足りなくなってというけど、それは本当か?
 昔は本当に子供に優しかったのか?
『伝統』という言葉は伝統的に使われていたのか?
 茶髪、長髪、丸刈りに関する歴史は?

 などなどで、非常に読みやすく(高校や大学の国語の試験でも採用されているそうです)読書慣れしていない人でも楽しめる一冊です。

 恥ずかしながら、この本を読むまでは私も保育園不足はここ数年で起こっている現象だと思ってました。
 その理由は不景気で共働きをする家庭が増えたからだと考えていたのです。

 ところが本書によるとそもそも共働き(共稼ぎ)は明治時代から増えていると報道されています。
 そういえば江戸時代は共働きがメジャーだったので、そもそも日本人の夫婦は基本的に共働きだったのです。
 専業主婦は明治時代から裕福なサラリーマン(明治時代のサラリーマンは今の数倍の年収でした)の男性が維持できる特権のようなものだったのです。

 ですが上流階級の人たちの中では、
「今以上に贅沢したいから奥さんを働きに行かせるわけだろう?」
 という事になり、仕方なく勤めに出ている夫婦の子育て支援はしない。

 簡単に言うと、好きで働いているんだから保育園(託児所)なんて作らないよという状況がずっと続いているわけです。
 彼らは裕福ですから、生活が苦しい人が保育園を必要としているなんて夢にも思っていないのですね。
 それも明治時代からずっと。

 歴史に学ばないって、こういう事を言うのでしょう。
 気になる方は是非手に取ってみてください。

 なお本書の良い所は、こういう情報をどこから得たのか明確に示している点。
 新聞の名前と日付がわかればこちらでも調べられる分、いわゆるソースの確認がしやすいのです。
 せっかくですから、近いうちに本文で紹介されているソースを調べてみましょうか。

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[ 2019/04/22 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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