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進化しない国民性 Part.2

 話は昨日から続いております。
『歴史の「普通」ってなんですか?』で紹介されていた保育所に関する新聞記事について、実物はどう書いてあったのかが気になり、図書館で調べて参りました。

 結論から言うと、本で紹介されていた通りでした。
 今回は1952年8月と1975年9月の朝日新聞を引用します。

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朝日新聞1952年(昭和27年)8月15日より

『声 欲しい保育所』
 というタイトルで、保育所を求める母親が紹介されています。
 この時代には日雇いの工事人夫に子供を背負ったお母さんが参加し、仕事の合間にお乳をあげている光景がめずらしくなかったそうです。
 まだ紙おむつも普及していないので、布おむつを沢山持っていき工事現場の近くで洗って干していたとか。

 この記事が掲載されている日付は8月。
 夏は暑さでお母さんも赤ちゃんも大変だったでしょうね。 

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朝日新聞1975年(昭和50年)9月9日より

 それから23年後の、昭和50年。
 目黒区が土地を購入し、1階は年配の方の施設を、2階は学童保育所をそれぞれ作って運営予定となりました。
 ところが住民から主に外観や騒音方面で大反対を受け、窓は閉め切り、屋上でも遊ばないというルールができました。

 すると今度は保育所に通わせる親御さんから、
「締め切った室内だけではとても遊ばせられないから何とかしてほしい」
 との署名活動が行われた旨が書かれています。

 正確に言うとこちらは小学校低学年を対象にした学童保育ではありますが、
「区内には22か所作る予定だが、まだ5か所しか存在しない」
 と、今も昔も共働きの人には厳しい環境は変わらないようです。

 むしろ今の方が住民の方は理解があるかもしれません。
「子供の遊び場は外観を損ねる」
 なんて、さすがに今の人は言いませんよね。

 あれ、青山にはいたかな?

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朝日新聞1952年(昭和27年)8月15日より

 こちらは余談として、本とは関係なく私が気になった記事を紹介しましょう。
 昭和27年8月15日の記事から、中小企業が価格競争で苦労して出血覚悟で受注をしており、
「高度経済成長期は今よりみんな稼いでいた」
 という世間で見聞きする表現に、私自身はかなり疑問視しております。

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朝日新聞1975年(昭和50年)9月6日より

 それからこちらの方はかなり興味深いものがあります。
 昭和50年頃に、タバコのオープニングテープ(開封テープ)を集めると車いすがもらえるというデマが流れ、それを信じてしまった難病のお子さんを持つお母さんが騙されたというお話。
 私が生まれる前は、タバコの開封テープを集めるデマだったんですね。

 私が小学生の頃は、缶ジュースのプルタブを集めると車いすがもらえるデマが流れていました。
 まだ500mlのペットボトルも無く、缶ジュースのプルタブは開封時に捨てなきゃいけない作りだったので、これだけを集めていれば車いすがもらえるという内容のデマでした。
 学校でも集めていたような記憶がありますけれども、あれどうしたのでしょう?
 どう考えてもアルミ缶そのものを集めた方がお金になると思うのになあ。

 私が大人になってからは、ペットボトルのキャップを集めてワクチン費用にして寄付するという話がありましたね。
 これは話自体はデマではありませんでしたが、NPOエコキャップ推進協会では運営が大変で寄付どころではなく、2015年からは寄付をしてないことが判明したそうです。

 SNSが発展してからは寄付関連のデマは減るどころかむしろ増えているようですが。
 デマの発信者が利益を得ているわけではないにせよ、善意の人を騙す人は昔からいたんですね。

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[ 2019/04/23 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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