FC2ブログ









30年遅れ

2019051301x.jpg
99%対1% アメリカ格差ウォーズ(町山智浩)

 映画評論家の町山智浩さんへのブームが来ており、本を色々と読ませてもらっています。
 今回紹介するのはその中の1冊、『99%対1% アメリカ格差ウォーズ』という本です。

 アメリカにはスーパーリッチというという層が存在します。
 アメリカ国民全体のうち上位1%の人を示し、アメリカの総所得の46%を独占します。
 これが国民全体の上位10%になると、アメリカ全体の総所得のおよそ80%を独占。
 それより下の90%の国民は、アメリカ全体の総所得から残りの20%でやりとりをしているというわけです。

 彼らが政治活動をする目的は、自身の資産をさらに増やすこと。
 そのためには、規制を撤廃し自由にビジネスができ、さらに税金が安くなってもらいたいと思ってます。
 当然弱者保護など知った事ではなく、むしろ怠け者を助ける政策は反対というスタンスです。

 アメリカでは共和党が彼らの望む政治を行う傾向があります。
 現在のトランプ大統領は共和党ですし、彼自身もスーパーリッチに属する人間です。
 
 これだけが問題であったらどうしても投票では共和党は勝てません。
 残りの99%が格差解消のために民主党に投票するでしょうからね。

 ですが共和党の票田は福音派というキリスト系保守派や、「ティーパーティ」なる草の根組織も含まれていまして。
「中絶反対だから共和党に投票しよう」
 という有権者がいるのが、また問題をややこしくしています。
 
 そこで、
「彼らとスーパーリッチと呼ばれる層がどのようなPRをしているのか?」
 を取材されたのが本書の内容です。

 オバマ大統領が在職だった頃の作品とはいえ、今読んでも十分にアメリカの政治を知る事ができる一冊となっています。
 特に私にとってはアメリカに関する知識はほぼ無く、知識の未開地を切り開いていく感覚は珍しい体験となりました。
 知らないことをガンガン知る事ができるというのは、読書の魅力のうちのひとつですからね。

 それにしても、日本はアメリカの後を追うのが好きだなあとつくづく思います。

 共和党がスーパーリッチを生み出す原因となった政策は、
「税金を安くし規制を減らせば、自由な経済活動が実施されて適切な社会となる」
 という理論が間違っていた、あるいは嘘だとわかっていても実施されたわけですが。

 これをアメリカがコケてから20年、30年経った日本で同じ事をしているというのはどういう事なのでしょう?
 アメリカと同じ道を辿っている以上、そのうち日本でも年金や国民健康保険、生活保護などが削減及び消滅する時代が来るのでしょうか。

スポンサーサイト



[ 2019/05/13 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
https://honkedoy.blog.fc2.com/tb.php/1924-23d56239