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日本軍兵器の比較研究 技術立国の源流・陸海軍兵器の評価と分析
(三野 正洋)

 三野正洋さんの『日本軍兵器の比較研究 技術立国の源流・陸海軍兵器の評価と分析』を読了しました。

 陸海空と日本軍の主な兵器を海外のものと比較するというテーマの作品で、
「最強の戦艦は何か?」
「最強の戦闘機は何か?」
 などの読み物が好きな方には楽しめる一冊となっています。

 日本軍の性格はもちろん、比較対象のアメリカやイギリスやドイツの性格がわかるのは大きな収穫でした。

 例えば陸軍が使う大砲(正式には種類は多いのですが、今回は説明の為に大ざっぱにこう呼びます)があります。
 大砲はエンジンが付いておらずそれ自身は動けないので、何かで引っ張ってあげないといけません。

 日本の場合は木製や鉄の車輪を左右に一つずつ。
 車輪はゴムでコーティングされているものの、このタイヤだと移動速度は低めにしないといけません。
 またその他の大砲も遠くへ運ぶ際には分解をする必要があります。

 対してアメリカの大砲は現在車で使われているタイヤを左右に3つずつ。
 これならトラックが引っ張る速度で移動でき、扱いも便利。
 遠くへ運ぶ際もそのまま飛行機やトラックに乗せられます。

 私のような素人は、
「大砲なんだから遠くへ大きな砲弾を飛ばせれば良いのでは?」
 と考えていたので、アメリカの総合的な使い勝手を考える設計には感心するばかりです。
 実際にブローニングM2重機関銃という機関銃は高く信頼されているので、1921年に作られたものなのに現在でも採用されていますからね。

 それからアメリカの戦艦や巡洋艦には副砲が無かったり、巡洋艦には魚雷が無かったり、かつての艦これユーザーからしたら考えられない設計。
 空母もガッチリ使うものとそうでないものとで用途を絞って生産されており、船体も設計もバラバラで作っていた日本海軍とは正反対。

 技術も資源も節約する裕福国相手に、技術も資源も惜しまない貧乏国が戦争を仕かけたら、そりゃあ勝てる道理は無いよなと、改めて思います。

 それからここからは余談なのですが。
 レトロゲーマーとしては、こういうを見比べるたびに任天堂の凄さを感じます。

 例えばニンテンドーDSの大先輩である『ゲームボーイ』という携帯ゲーム機があります。
 その気になればカラーにもできたし豪華にもできた携帯ゲーム機なのに、画面は白黒、作りは単純。
 ただし丈夫で生産しやすく白黒なので電池も長持ち。粗製濫造せず面白いゲーム作りを心がけた結果、世界中を席巻しました。
 当時はゲームボーイ以外にも多くの『画面が綺麗な高性能携帯ゲーム機』がありましたが、ゲームボーイを超える事はありませんでした。
 
 日本を負かしたアメリカの企業を、今度は結果的にアメリカ式に切り替えた日本の企業が勝つなんて、歴史は面白いですね。

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[ 2019/09/04 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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