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安定の武者分野

 本来は夏に読む予定だったのが、戦争関連の本を読み過ぎたせいでようやく読了した本を紹介。
 上田秋成の『雨月物語』、安心の現代語訳付です。

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改訂 雨月物語 現代語訳付(上田秋成)

 この本を一言で説明すると、
『江戸時代版 世にも奇妙な物語』
 という表現がピッタリな、江戸時代に出版された怖いお話が収録されています。
 不幸が起きない話も多いので、奇妙という表現が適切でしょう。

 戦国時代の武者や高貴な身分の怨霊などを怖がっているのはほとんど今も同じでしょう。
 そういう幽霊のランク付けなどは、現代人とあまり変わらないものがあると思います。

 ただ全体的に、読んでいてちょっと悲しいお話も多いです。
 登場する怖い連中も、最初から悪人というパターンがあまりなく、悲しい運命だなあとしみじみ思う事もしばしば。

 またこの本を受け入れられる江戸時代の人の文化レベルの高さにも驚きます。

 例えば作品の中には関白秀次の怨霊が出てきますが、これは何故この人物が怨霊になるのかが当時の人がわかってるから書ける話でして、
「ああ、知ってるよ。関白秀次くらいは。」
 と言える皆さんは、素晴らしい教養をお持ちなのです。

 そして『漫画で分かる歴史』もなければ『ウィキペディア』もなかったのに、これがわかるという前提で出版ができる江戸時代って、凄いですよね。
 
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[ 2019/09/27 09:00 ] 日記 | TB(0) | CM(0)

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