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良い最終回だった

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モンスター娘のお医者さん 6(折口良乃)

 医療行為と称してビジュアル化したら年齢制限は免れない光景が展開される事でおなじみ、『モンスター娘のお医者さん 6』を読了しました。

 リンド・ヴルムの水路街で毒物混入事件が発生しました。
 街中では犯人として噂されている人物はソーエン・リトバイト。
 彼は主人公グレンの実の兄でした。
 そんな中、ソーエンは事件の噂はどこ吹く風でリンド・ヴルムにやってきます。
 事件の真相は? 
 そしてグレンは兄の濡れ衣を晴らし真犯人を見つける事はできるのでしょうか?

 
 簡単に言うと、6巻はこんなあらすじです。

 今回は事件に加えて、恋愛問題も一段落します。
 今日の日記のタイトルではありませんが、なんだか最終巻のようでした。

 作者の折口先生もそう感じられたらしく、後書きでは開口一番。
「最終回ではありません!」
 と仰られているほど。

 これを書いている頃にはすでに私も7巻目を読んでますし、物語はずっと続いていますのでご心配なく。

 ただここからは、少しオトナの生々しい話を
 主人公のグレン医師は、それほどガタイも良くない少し華奢な青年です。

 彼を慕う相手はラミア(蛇)、ケンタウロス(馬)、アラクニ(蜘蛛)、ハーピー(鳥)、人魚にドラゴン、ドッペルゲンガー。
 後半はともかく、前者3人は主人公より明らかに大型。
 ケンタウロスに至ってはグレン医師を乗せて楽々に運べるサイズです。
 作中ではデートを何回かしただけで結婚云々の話題になっていますが、恋人としての生活の方はどうなのでしょう?

 それからちょっと気になったのが、この世界の倫理観。
 序盤からハーピィのタマゴを売買する悪徳商人の話題が触れられていますが、ラミアのサーフェはニワトリの卵をお昼に食べています。
「ハーピィのタマゴを売買する最悪な連中。」
 という価値観がある中、何故ニワトリの卵は食べて良いのだろう?という疑問がかなり残るのです。

 我々人間は基本共食いはしませんし、人間ではなくても猿やゴリラなどの肉は世界クラスではあまり流通していません。
 中には共食いと同じ感覚の方を持つ方もいらっしゃるでしょう。
(一部地域や密猟で食べられることはあるようですが。)

 同じ翼を持つけどこいつらは食べて良い、と思ってしまう価値観はちょっと怖いかも?

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[ 2020/12/11 09:00 ] 日記 本の感想 | TB(0) | CM(0)

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